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Pond5がロイヤルティポリシーを変更

イチローの引退に気を取られている隙きに、Pond5からさり気なく通知のメールが届いていた。要約すると、Pond5はExclusiveつまり排他的な契約を導入することにしたそうです。Exclusive契約のアーティストは50%から60%にコミッションレートがアップする代わりに、Non-exclusiveのアーティストは50%から40%に下がる。この変更は4/8から実施されるとのこと。

いままでさんざん我々はクリエーターの味方だから取り分はフェアな50-50だとか言っておいて、この仕打。正直言って裏切られたという感覚が強い。実際問題、ShutterStockのほうが販売力があるし、日本のコンテンツだったらPIXTAのほうがまだ金になるぐらいなので、フッテージ販売を収入源としているプロ・セミプロがPond5とExclusive契約を結ぶことは無い。つまりいままで貢献してきたクリエイターを裏切ったコストカット以外の何物でもない。

Pond5は日付や説明文の入力もしないとならないので、登録もちょっと面倒です。英語が得意でない人は無理して登録する必要ないかも。ウェブサイズのデータ販売が始まったときも一方的に安い値段をすべてのクリップにつけてきたので、手動で全部直さなくてはならなかった。もはやPond5は手間がかかる割には儲からないサイトになりつつある。

こうなってくると50-50 non-exclusiveのポリシーを一貫して維持しているAlamyは偉いな、と思います。Alamyは裏切らないでくれ。

こんなふうにすぐにポリシーを変更する会社にExclusiveでコンテンツを預けるのリスキーですよ。コンテンツを囲い混んだ後で、Exclusiveのロイヤルティレートを下げるっていうようなこともやりかねない。

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オリンパスがデジカメ事業から撤退するかもしれない?

オリンパス、“物言う”外資系ファンドを経営に参画させるウルトラCで株価急騰 〜デジカメ事業から撤退の可能性も〜

というニュースが出ていた。あくまで推測に過ぎないが、カメラ部門は赤字を垂れ流しているのだから有り得る話だ。危ないと言われているニコンでさえ、カメラ部門は一応利益を出している。ニコンが危ないのは半導体装置事業などが更にひどい状況だからだ。

最近はボディ内手ぶれ補正機能を搭載したカメラが増えたが、手ぶれ補正の技術に関しては間違いなくオリンパスが一番だと思う。その点は非常に魅力的なのだが、近ごろはオリンパスのカメラを買っていない。

なぜマイクロフォーサーズではPanasonic GH5を使ってE-M1MK2を使わないかというと、動画だ。動画のクオリティがぜんぜん違うし、オリンパスのカメラはマイクプリの質も低い。駄目な音しか撮れない。別途レコーダーを用意すると作業が増える。フリーランスにとって作業が増えるというのは収入が減るのと同じことだ。

もし、OM-Dが4K 422 10bit内部録画なサポートし、プリアンプの品質を上げたならば間違いなく購入するだろう。オリンパスの手ぶれ補正技術があれば、ジンバル無しで運用できる。ものすごくスピーディに4Kのフッテージを量産できてしまう。しかし、上層部がインタビューでスチールに注力すると言っているので、望み薄だろう。

スチールだったらフルサイズ機が欲しい。フルサイズであの手ぶれ補正だったら最高だ。三脚なんていらない。動画も静止画も両方撮る必要があって1台しか持っていけないときはPanasonic GH5を持っていくが、スチールは大したことない。所詮はマイクロフォーサーズ。大伸ばししないのであれば十分とも言えるが、フルサイズの高画素機に慣れた人にはがっかりな画質だと思う。私の場合は風景がメインなので、プリントにしてもストックにしても高画質な方が望ましい。A4雑誌の大きさまでの仕事ならばMFTで十分だろうけど。

というわけでオリンパスの技術の凄さは認めつつ私のニーズとは噛み合わないので、買えないでいる。

確かに小型カメラのニーズはあるのだろうけど、スマホがどんどん進化しているので、M43はどんどん苦しくなる。マーケットの規模がぜんぜん違うので、スマホのカメラには途方もない研究開発費が掛かっているのだ。スマホよりもちょっと大きい、という程度のセンサーだと勝てなくなるだろう。カメラを買うのはマニアとプロだけになるので、M43を選ぶ人はどんどん少なくなるだろう。APS-Cやフルサイズでも十分にコンパクトな機種があるし、高画質のスマホもあるので、静止画では望遠域以外で使う理由があまりない。

E-M1Xは凄いカメラだと思うけど、売れないと思う。絶賛する人は多いが、実際に買う人は少ない。そういうカメラだと思う。私も収入が今の倍あったら欲しいが、どうしても必要なカメラではないので手が出ない。フルサイズとヨンニッパは重くて持てないけど、カワセミが撮りたいというような人ならば是が非でもほしいだろうが、ちょっとニッチすぎる。M43にあの性能を求める人の絶対数はかなり少ないと思う。

オリンパスはLマウント連合に入ってフルサイズで戦うのが一番良いと思う。マーケットは縮小していくのだから、すべてのマウントが残れるわけではない。オリンパスが一社でM43を支えるのは厳しいだろう。Panasonicは一応M43も引き続きサポートすると言っているが、徐々にフェードアウトしていくのは間違いない。ペンタックスも同様に単独で自社マウントを支えるのは厳しいと思う。

もし仮にオリンパスがカメラ事業から撤退することになったとしても、手ぶれ補正の技術は圧倒的だし、手持ちハイレゾみたいな独自の技術も持っているので、カメラ事業だけ買収したがる会社もあるのではないだろうか? 買う余力があるのはソニーとキヤノンぐらいだろうから、その時にミラーレス時代の覇者が決定するかもしれない。

LightRoomでDynamic Link Server関連のエラーが出て動画を読み込めないときの対処法(MAC)

“An unknown error has occurred while reading the video file. Connecting to Dynamic Link server failed”

OSをMojaveにアップグレードしてからというものの上記のエラーが表示されて、動画を読み込むことができないことが増えた。対応策は以下の通り。

  1. Lightroomを終了する
  2. Activity Monitorを起動する
  3. [X] ボタンを押して、dynamiclinkmanerやdynamiclinkmediaserverなどのdynamic link関連のプロセスを終了する。
  4. 再びLightoomを立ち上げて読み込みを行う。

私の場合、上記で以上で解決しました。

が、この問題は解決後も再発するようで、そのたびにActivity Monitorを立ち上げています。面倒ですね。

個人的にはExclusive契約でエージェントに渡しているファイルと、Non Exclusiveを分けて管理する必要があるのでLightroomを使っていますが、もし他に良いアプリがあるのであれば乗り換えたいです。

静止画の場合はPhotoshopと連携して使えるのでLightroomが便利ですが、動画の場合はAftereffectsやPremireとはリンクしないのでLightroomに拘る意味はあまりありません。

要するにファイル作成日と撮影日を別々に管理・ソートできて、サムネを表示できるソフトならば何でも良いのですが、浅学にして知らないのでしばらくはLrで管理しようと思います。

Panasonic S1/S1R発表を受けての雑感

Pansonic S1およびS1Rが海外で正式に発表された。当初はS1とS1Rを両方買って、ニコンのフルサイズ2台とほぼ動画専用のPanasonic GH5およびM43のレンズを売るつもりだったが、ちょっと考え直しているところだ。

GH5については動画は素晴らしいんだけど、静止画の画質は所詮マイクロフォーサーズ。静止画と動画を両方撮る必要があり、かつ長距離歩く必要がある場合はGH5を持っていくが、静止画を撮るときにいまいち精神が高揚しない。帰ってMACで画像を見てもちょっとがっかりする。もちろんマイクロフォーサーズも進歩しているので、昔使っていた初代E-M5あたりと比べるとずっと良いし、等倍で見ても一応そこそこ解像しているのだが、どこか余裕がない感じがする。

というわけでS1がGH5と同等の動画機能を持っているのならば、S1を動画メインで静止画サブ、S1Rを静止画メインで動画サブとして使おうかと思っていたのだけど、なんだかんだと言ってGH5のほうが動画の性能はS1よりも良いみたいだ。たとえばS1ではライセンスキーを買わないと4K 422 10bitが使えないし、4K60Pだとクロップされるなどの制限がある。また、レンズが揃っていないので、完全にリプレイスするのは難しいと判断した。

S1については将来的に提供されるファームウェアアップデートとライセンスキー購入でほぼ動画メインとして使える実力を身に着けそうな感じだけど、どのみち桜には間に合わなさそうだから、無理して発売時に予約する必要は無いかもしれない。一方S1Rは4K動画に対応してるとはいえ420 8bitの上ラインスキッピングなので、動画用のカメラとしては微妙なスペック。静止画メインだったらSIGMAが発表する予定のフルサイズフォビオンも気になるので、S1Rは買わないでおく。たぶん将来的には更に動画よりに振ったSH1(s)とかS1S みたいな製品を出すんじゃないかと予想して、とりあえずS1と24-105だけ買おうかなと思っている。

同時に発表されたレンズについては、ちょっとラインナップが自分と合っていなかった。あれだけ高額で重い50mmの単焦点はまったく必要としていない。正直なところこういう製品はシグマに任せて、もう少し普通のレンズを用意してほしかった。標準ズームが24-105なんだから望遠は70-200ではなく100-300とかにしてほしかった。というわけで24-105以外に欲しいレンズがない。だからLマウントのボディを2つ買っても意味はない。それならばS1 + 24-105mm F4とGH5 + 50-200mm F2.8-4(換算100-400)のコンビネーションのほうがずっと使い勝手が良さそうだ。とりあえずSIGMAのLマウントロードマップが見えてくるまでは、GH5とS1の組み合わせでで行こうと思う。

気になるのがハイレゾモード。実は先日、富士山と桜が写った縦構図の画像を超大判印刷(1500mm x 2400mm)で使いたい、という依頼が来た。が、縦でスティチすることはあまりないので、その大きさで100dpiの印刷に耐える画像は持っていなかった。ハイレゾモードが実用的に使用できるのであれば、積極的に使用していきたいし、場合によってはS1Rの購入の可能性もある。

でも、大奮発して100/150MPのPhase Oneを買ったりすることはない。RAWデータを見せてもらったが、単にピクセル数が増えただけで、普通のベイヤーセンサーの絵だった。それにレンズが駄目で、単焦点で絞っているのに周辺が甘い。都内を車で走っていても、空白のビルボードが目立つようになってきた。大判印刷や巨大画像のライセンシングの売上がこれからどんどん上がっていくとは思えない。そもそもアマナイメージスなどは展開サイズが100MBまでのファイルしか置けないので、販路も限られる。デジタル機器のリセルバリューはあっという間に落ちていくので、あそこまで高額なカメラを買っても投資金額を回収できないだろう。

広告産業は静止画から動画にシフトしているので、生活を考えるとより動画を重視せざるを得ない。実感として動画で稼ぐほうが静止画の1.5倍ぐらい楽。

カメラのマーケットは今後もスマホに食われて縮んでいくだろう。10年以内に1つまたは2のカメラメーカーが撤退すると予想しているが、角が立つので具体的にどのメーカーが危ういのかは言わない。Panasonicはマイクロフォーサーズもサポートし続けると言っているが、もっとLマントにリソースを集中したほうが良いと思う。縮小していくマーケットで複数のマウントを採用するのは無理がある。将来性のあまりないマイクロフォーサーズは諦め、AU-EVA1の後継機もLマウントにすべきだと思う。