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Z6/Z7のProRes Rawサポートっていつ出るの?

NikonがファームウェアアップデートでProRes Rawの出力に対応すると発表してからすでに一年近くが経過している。が、いまだに出でいないらしい。あまりにも早く発表してしまうのはどうなのだろうか? DLシリーズのようなヴェイパーウェアになるのではないかとちょっと心配になる。最近のニコンはフライング発表が多く、ウェブサイトでは開発発表のカウントダウンをしたりしている。

一方、BlackMagic Designは開発発表も何もなく突然BMPCC 6Kを発売した。プレスリリース直後にはすでに店に並んでいるという徹底ぶり。スティーブ・ジョブズが生きていた頃のアップルに通じるような、粋なカッコよさがこの会社にはある。

開発発表というのは自分の手の内をみせることなので、こうやって出し抜かれるリスクもある。もっとも、出し抜かれたのはニコンと言うよりも、S1Hの開発発表をしてしまっていたPanasonicかもしれないが。

Zマウントは良い点もたくさんあるし、ニコンは動画のプロ機が無いので、将来的には本体でRAWを録画可能な機種もでるかもしれない。期待はしているのだが・・・ 開発発表のカウントダウンはダサいのでやめてほしい。

BlackMagicと提携してBRAWを使えるようになったら面白いんですけどね。

愛国買いという愚行

「愛国買い」というのは私が勝手にそう呼んでいるだけで、正しくはなんと表現するのか知りません。つまり、同じような製品があったら日本製を選ぶ、というか日本製の製品はもうあまりないので、日本企業の製品を選ぶ、というやつです。

日本が衰え始め、中国や韓国など他のアジア諸国の台頭が目についてきた21世紀初頭、2010年ぐらいまでは、私もこの愛国買いという行為をしばしばしていました。SamsungのディスプレイではなくIiyamaを買うとか、電子レンジや洗濯機はLGじゃなくてPanasonicにするとかそんな感じです。

当時は日本企業も日本での販売価格を低めに設定してる企業が多かったので、韓国製が似たような性能で安いとはいえ、それほどコストパフォーマンスに差はありませんでした。

しかし、そうやってサポートしてもらった日本企業は日本の消費者のことを本当に考えているでしょうか? 

そのあたりにちょっと疑問を感じたしたのは2005年頃でした。当時、私はAudio TechnicaのAT4040というマイクが欲しかったのですが、アメリカでの価格と日本の価格の差がだいぶあったのです。日本企業の製品なのにアメリカでの販売価格のほうがずっと安い。生産国はどこだか知りませんが、仮に中国だったとしても日本のほうが近いから輸送コストも低そうなもんです。とはいえ個人輸入すると国内サポートを受けられるか定かではなかった上に送料が高かった。

私は悩んだ末にShureのKSM44というマイクを購入しました。AT4040よりも上の価格帯のマイクなのですが、Shureはアメリカの会社で工場はメキシコなのに日本とアメリカの販売価格差がほとんどなかった。

もちろん私が知らない裏の事情があってそういう価格設定が行われるんでしょうが、他の国のユーザーが厚遇されているとボッタクられているように感じてしまいます。

で、私がいまメインで使っているカメラはパナソニックです。図らずもむかし電子レンジや洗濯機等で愛国買いして支えてきた会社です。他の業務についてはよく知りませんが、カメラ事業に関して言えば、パナソニックほど日本のユーザーを冷遇している企業はありません。

私が使っているのはLumix S1というカメラです。これが出たときに私は予約して買いました。ぜんぜん売れなかったので予約する必要なんてなかったんですが、私的にはスペックがツボだったのでてっきり売れると勘違いして思わず予約して買ったのです。

が、日本で買った人にはまったく特典なし。SDカードすら付きませんでした。一方、アメリカでの販売価格は日本よりも若干安い上に35,000円ほどするバッテリーグリップをオマケでつけるという大盤振る舞い。これを知ったときに一瞬予約をキャンセルしようかな、とも思いましたが、何しろスペックがツボだったので我慢しました。これって要するに私達が余分に払ったお金で、アメリカ人のユーザーにバッテリーグリップを無料でプレゼントしてるのと同じことじゃないですか?

で、今度はヨーロッパです。Lumix S1で10bit 422での4K動画撮影を可能にするDMW-SFU2というアップグレードソフトウェアキーがあるのですが、日本では2万円するのに、なんとヨーロッパでは無料! 無料ですよ! またしても日本のユーザーへのこの仕打。ふざけんなパナソニック。ぜったい買わね〜、と言いたいところだけど、必要なので買いました。

発売前の商品をYouTuberなどに渡してレビューしてもらうのも最近のマーケティングのトレンドですが、パナソニックはこのあたりも徹底していて、日本人のYouTuberには渡さなかったようです。ジェットダイスケみたいに20万以上のチャンネル登録者がいる人にも渡さず、1万人以下のサブスクライバーしかいない欧米のYouTuberには渡すという徹底ぶり。もしかしてパナソニックは日本人が大嫌いなの?

私はこのカメラもキットレンズも凄く気に入っているし、パナソニックのエンジニアも大いに称賛したいところです。が、上記の理由から、マーケティングの連中にはちょっとムカついています。いくらなんでも日本のユーザーを冷遇しすぎだろ! ああ、こんな会社を愛国買いで支えていた俺、アホだな。LGの電子レンジや洗濯機を選んで節約しておけばよかった。

ちなみにCP+の対応もPが一番悪かった。こちらの専門的な質問にものらりくらりと回答になっていないような答えしかよこさないでかなりイライラした。人を並ばせといて、一部のメディアに思いっきり割り込ませるし。予約していたのでウキウキしてブースに行ったのだけど、一気にテンション下がった。ちなみに一番良かったのはリコーで、答えづらい質問にも真摯に対応してくれました。

愛国買いなんて無意味です。あなたが応援しているその企業、あなたのことなんてまったく気にしてないかもしれませんよ? 大企業はすでにグローバル企業化しているので、日本企業とか韓国企業とかそういうカテゴリーはあまり意味がありません。

一番コスパが良い製品やサービスをあなたに提供している企業があなたにとって一番良い企業なのです。

日本人の嫌な奴と韓国人のいい奴、どっちと友達になりたいですか? 要するにそういうことです。愛国買いは無意味なのでやめましょう。

S1は良いカメラなので、使い続けますけどね!

StoryBlocksによる謎のMarketplace閉鎖

一月ほど前にStoryblocksから突然Marketplaceを閉めてこの後はMember Library Partner Program(サブスクリプション形態らしい)だけでやっていきますという通知が来た。それと同時に君のカタログはなかなか魅力的だから、場所に余裕ができたら一部をMLPPで売りたいんだけど、どうかな? みたいな招待が届いていたので、応募した。

その後もアップロードは普通にできていたし、レビューも行われていたので続けていたが、9月に入ってアップロードができなくなった。どうやら本当にMarketplaceは閉鎖されたらしい。

てっきりMarketplaceへのアップロードはできなくなるが、販売はそのまま続けるものと思っていた。が、どうやら本当にすべてのファイルをサイトから削除しまったようで、いままでの時間はなんだったのか? と怒り心頭のコントリビューターも多いようだ。

私もちょっと怒っているのだが、基本的にここはAdobe Stockで使ったタイトルとタグをそのままコピペするだけで登録できだので、それほど時間は無駄になっていない。それでも年間1000ドル弱の売上はあったのだから、ダメージはあけっこうある。

今年はPond5による実質的なコミッションレートの切り下げもあったので、この調子でストックフッテージのビジネスを続けていって本当にやっていけるのかちょっと不安になってきた。過去にアップロードしたクリップを向こうで勝手にMLPPに横流しして、いくらかの収入がこれからもあるのであればそれでもいいが、もう一度アップロードしろ、とかもう一度タグ付けしろと言われたらその段階でこの会社は切り捨てようと思う。

しかし、なんでこんなコントリビューター全員を敵に回すような愚かなことをするんでしょうか? Marketplaceを維持するのがサーバー代的に割に合わないというのならばもう末期だろうから、身売りしたほうが良いと思う。

Pond5にしろVideoBlocks (StoryBlocks)にしろ、最初はクリエーターの味方ですって顔をして、フェアなコミッションレートなどを売りにコンテンツを集めておいて、必要なくなったらクリエターを切り捨てる会社は多い。基本的にプラットフォーマーや大規模エージェンシーというのは信用できない。本来であれば自分のサイトで独占的にコンテンツを販売するのがベストなのだろうが、個人では流石に難しい。

YouTubeに力を入れて広告収入の増加を目指すという戦略もあるが、Googleという会社もいざとなったら手のひらを返して、コンテンツプロバイダーを切り捨てるというのはGoogle+で嫌というほど経験した。

いずれにせよ個人の自由業者というのは大企業のご都合に振り回されますね。将来が見えないで不安になるときもあるが、まぁ、なんとかなるっしょ。

QUICK SYNCがあるからAMDよりもINTELなのよ

現在は割と速めのiMacをメインに使っているのですが、長い4K動画をYouTube用にエンコードするとものすごく時間が取られます。CPUも殆ど持っていかれるので、バックグラウンドで快適にネットサーフィンとかもできないし、一度YouTube用の動画のエンコードを始めてしまうと、デスクトップではなにもできなくなってしまう。

という訳で、動画専用にデスクトップをもう一台買おうかなと思っています。動画をエンコードしている間に、iMacでRAW現像とか別の動画処理とかもできるので、生産性があがるかな、と。正直言うと純粋な物欲的には撮影機材が欲しいのですが、収入に直結するのはこちらかな、と。

バックグラウンドで動くことも多いので、別にMacじゃなくても構わないから、ショップブランドでBTOでも組むか〜ということで、16コアのすごいやつ、Ryzen 9 3950Xを待っていたのですが、ここに来てQuick Syncの存在を知ってしまいました。いや買う前に知ってよかった。

知っていますか、Quick Sync? 知っている人はこの記事を読んでも何も得るものがないので、とっとと他のサイトにでも行ったほうがいいと思いますが、動画を取り扱っているのに知らないという粗忽者(つまりついさっきまでの私)は読んでいったほうがいいかもしれません。

Quick Syncというのは要するにIntelのCPUに内蔵されたGPUを使ってMP4エンコードを劇的に速くしちゃう技術なんだそうです。下の動画を見てもらうとわかりますが、R9 3900Xとi9 9900Kで比較した場合、ほとんどの領域で3900Xのほうが9900Kよりも速いのですが、ことQuick Syncを使用したmp4エンコードの場合は9900Kのほうが圧倒的に速い。7-8倍速い。

私はかなり特異なことをしていて、YouTubeに3時間とか8時間の4K動画をアップロードすることがあって、これがまぁ洒落にならないぐらい時間がかかるのです。一晩とか。こうなってくるとINTEL使うしかないですね。

ということはINTEL系CPUには罠があるということになります。というのもCPU内臓のGPU機能を省いた「KF」というモデルがあって、たとえばCore i9 9900KのGPUなしバージョンはCore i9 9900KFといった感じです。どうせ外付けのGPUつけるからCPU内蔵のGPUいらなくね? という訳でほんのちょっと(3000円とか)だけ安くしたモデルなのですが、これを買うとQuick Syncが使えない。たかが3000円ケチったためmp4のエンコードに掛かる時間が10倍前後長くなってしまうという。クリエーターにとってこれは罠ですね。気をつけましょう。

AMDにもVCEという似たような仕組みがあるようですが、Adobeがサポートしていないようなので、Premiereで編集したものをエンコードしてYouTubeに上げるときとかは圧倒的にINTELが速くなりそうです。またカメラで撮影した動画ファイルを変換しないでそのまま編集するときもIntelが速いってことになりますね(RAWやProResで撮る場合を除く)。ちょっと調べてみましたが、どうやらDavinci ReolveはVCEをサポートしているようです。

予算があればmp4エンコーディング用にCore i9、ノイズリダクション・スタビライゼーション・モーションブラー等の時間がかかる処理用にRyzen 9、その他のタスク用にiMacって感じにしたいところですが、予算以上にスペースの都合もあってなかなか難しいですね。

ちなみに私のYouTubeチャンネルはこちら。

Pond5がロイヤルティポリシーを変更

イチローの引退に気を取られている隙きに、Pond5からさり気なく通知のメールが届いていた。要約すると、Pond5はExclusiveつまり排他的な契約を導入することにしたそうです。Exclusive契約のアーティストは50%から60%にコミッションレートがアップする代わりに、Non-exclusiveのアーティストは50%から40%に下がる。この変更は4/8から実施されるとのこと。

いままでさんざん我々はクリエーターの味方だから取り分はフェアな50-50だとか言っておいて、この仕打。正直言って裏切られたという感覚が強い。実際問題、ShutterStockのほうが販売力があるし、日本のコンテンツだったらPIXTAのほうがまだ金になるぐらいなので、フッテージ販売を収入源としているプロ・セミプロがPond5とExclusive契約を結ぶことは無い。つまりいままで貢献してきたクリエイターを裏切ったコストカット以外の何物でもない。

Pond5は日付や説明文の入力もしないとならないので、登録もちょっと面倒です。英語が得意でない人は無理して登録する必要ないかも。ウェブサイズのデータ販売が始まったときも一方的に安い値段をすべてのクリップにつけてきたので、手動で全部直さなくてはならなかった。もはやPond5は手間がかかる割には儲からないサイトになりつつある。

こうなってくると50-50 non-exclusiveのポリシーを一貫して維持しているAlamyは偉いな、と思います。Alamyは裏切らないでくれ。

こんなふうにすぐにポリシーを変更する会社にExclusiveでコンテンツを預けるのリスキーですよ。コンテンツを囲い混んだ後で、Exclusiveのロイヤルティレートを下げるっていうようなこともやりかねない。

ストックフッテージ売上No.1のShutterStockで動画を販売したい方はこちら

オリンパスがデジカメ事業から撤退するかもしれない?

オリンパス、“物言う”外資系ファンドを経営に参画させるウルトラCで株価急騰 〜デジカメ事業から撤退の可能性も〜

というニュースが出ていた。あくまで推測に過ぎないが、カメラ部門は赤字を垂れ流しているのだから有り得る話だ。危ないと言われているニコンでさえ、カメラ部門は一応利益を出している。ニコンが危ないのは半導体装置事業などが更にひどい状況だからだ。

最近はボディ内手ぶれ補正機能を搭載したカメラが増えたが、手ぶれ補正の技術に関しては間違いなくオリンパスが一番だと思う。その点は非常に魅力的なのだが、近ごろはオリンパスのカメラを買っていない。

なぜマイクロフォーサーズではPanasonic GH5を使ってE-M1MK2を使わないかというと、動画だ。動画のクオリティがぜんぜん違うし、オリンパスのカメラはマイクプリの質も低い。駄目な音しか撮れない。別途レコーダーを用意すると作業が増える。フリーランスにとって作業が増えるというのは収入が減るのと同じことだ。

もし、OM-Dが4K 422 10bit内部録画なサポートし、プリアンプの品質を上げたならば間違いなく購入するだろう。オリンパスの手ぶれ補正技術があれば、ジンバル無しで運用できる。ものすごくスピーディに4Kのフッテージを量産できてしまう。しかし、上層部がインタビューでスチールに注力すると言っているので、望み薄だろう。

スチールだったらフルサイズ機が欲しい。フルサイズであの手ぶれ補正だったら最高だ。三脚なんていらない。動画も静止画も両方撮る必要があって1台しか持っていけないときはPanasonic GH5を持っていくが、スチールは大したことない。所詮はマイクロフォーサーズ。大伸ばししないのであれば十分とも言えるが、フルサイズの高画素機に慣れた人にはがっかりな画質だと思う。私の場合は風景がメインなので、プリントにしてもストックにしても高画質な方が望ましい。A4雑誌の大きさまでの仕事ならばMFTで十分だろうけど。

というわけでオリンパスの技術の凄さは認めつつ私のニーズとは噛み合わないので、買えないでいる。

確かに小型カメラのニーズはあるのだろうけど、スマホがどんどん進化しているので、M43はどんどん苦しくなる。マーケットの規模がぜんぜん違うので、スマホのカメラには途方もない研究開発費が掛かっているのだ。スマホよりもちょっと大きい、という程度のセンサーだと勝てなくなるだろう。カメラを買うのはマニアとプロだけになるので、M43を選ぶ人はどんどん少なくなるだろう。APS-Cやフルサイズでも十分にコンパクトな機種があるし、高画質のスマホもあるので、静止画では望遠域以外で使う理由があまりない。

E-M1Xは凄いカメラだと思うけど、売れないと思う。絶賛する人は多いが、実際に買う人は少ない。そういうカメラだと思う。私も収入が今の倍あったら欲しいが、どうしても必要なカメラではないので手が出ない。フルサイズとヨンニッパは重くて持てないけど、カワセミが撮りたいというような人ならば是が非でもほしいだろうが、ちょっとニッチすぎる。M43にあの性能を求める人の絶対数はかなり少ないと思う。

オリンパスはLマウント連合に入ってフルサイズで戦うのが一番良いと思う。マーケットは縮小していくのだから、すべてのマウントが残れるわけではない。オリンパスが一社でM43を支えるのは厳しいだろう。Panasonicは一応M43も引き続きサポートすると言っているが、徐々にフェードアウトしていくのは間違いない。ペンタックスも同様に単独で自社マウントを支えるのは厳しいと思う。

もし仮にオリンパスがカメラ事業から撤退することになったとしても、手ぶれ補正の技術は圧倒的だし、手持ちハイレゾみたいな独自の技術も持っているので、カメラ事業だけ買収したがる会社もあるのではないだろうか? 買う余力があるのはソニーとキヤノンぐらいだろうから、その時にミラーレス時代の覇者が決定するかもしれない。

LightRoomでDynamic Link Server関連のエラーが出て動画を読み込めないときの対処法(MAC)

“An unknown error has occurred while reading the video file. Connecting to Dynamic Link server failed”

OSをMojaveにアップグレードしてからというものの上記のエラーが表示されて、動画を読み込むことができないことが増えた。対応策は以下の通り。

  1. Lightroomを終了する
  2. Activity Monitorを起動する
  3. [X] ボタンを押して、dynamiclinkmanerやdynamiclinkmediaserverなどのdynamic link関連のプロセスを終了する。
  4. 再びLightoomを立ち上げて読み込みを行う。

私の場合、上記で以上で解決しました。

が、この問題は解決後も再発するようで、そのたびにActivity Monitorを立ち上げています。面倒ですね。

個人的にはExclusive契約でエージェントに渡しているファイルと、Non Exclusiveを分けて管理する必要があるのでLightroomを使っていますが、もし他に良いアプリがあるのであれば乗り換えたいです。

静止画の場合はPhotoshopと連携して使えるのでLightroomが便利ですが、動画の場合はAftereffectsやPremireとはリンクしないのでLightroomに拘る意味はあまりありません。

要するにファイル作成日と撮影日を別々に管理・ソートできて、サムネを表示できるソフトならば何でも良いのですが、浅学にして知らないのでしばらくはLrで管理しようと思います。

アル中と風景写真の微妙な関係

日本のコンテンツの国際的な需要って春の桜が圧倒的で、クライアントからの撮影依頼や通訳ガイドの依頼に自分の撮影が重なってめちゃくちゃ忙しい。最近は秋の需要も増えていて、すでに紅葉の時期の予定が埋まりつつある。

自分の場合、春と秋以外は頑張って撮ってもあまり金にならないし、夏場は出かけようにも避暑地に住んでいるので近所が常に混雑しているし、夏場に家にいないんだったらなんのために避暑地に住んでいるのかよくわからない。たまに所用で東京にいくとほんと糞暑くてうんざりする。暑いの苦手なんですよ。人混みも。夏の東京はダブルで辛い。

というわけで、梅雨あたりから編集や登録等、家での地道な作業が増える。が、これがつまらない。ほんとつまらない。うんざりする。で、結局、酒の量が増えてアル中気味になる。私の場合、アル中を避ける唯一の手段が寝食を忘れてゲームに嵌まることなので、結局8月は家でずっとドラクエ11とモンハンワールドしてました(恥)。

アル中って要するに現実逃避ですから。ゲームと通底するところがあるんですよ。しかし、決定的な違いがあって、アルコールは習慣的に飲む量が増えれば増えるほど中毒になるけど、ゲームの場合はプレイし始めてすぐに中毒度がピークに達して、カンストする頃には飽き飽きしている。だから1つのゲームに飽きて次のゲームに移るタイミングで真人間に戻るチャンスが来る。

自分の場合、ゲームに嵌まると廃人プレイしちゃうんで10年以上やめてたんですけどね。未だに40時間ぐらい睡眠とらずにぶっ通しでゲームしちゃう自分にちょっと感動した。ゲームってほんとコスパ良いよね。映画100本とかに相当する時間のエンターテイメント体験を数千円で提供するんだもん。2つ合わせてもビール20本ぐらい? すごい。

制作に関連したみなさまどうもありがとうございました。おかげさまでアル中が(一時的に)治りました。フルダイブのMMORPGが完成した頃に、廃人プレイできるように今のうちから経済的な基盤を確立しないとね。それまでは死ねない。地道な作業、がんばろう。アル中になりそうになったらまたゲームしよう。

ま、涼しくなってきたので撮影がんばります。ってか撮影は頑張る必要ないんだよね、楽しいから。タグ付け・登録作業担当のパートさんを雇えるようになる日を夢想しながら、今日も地道に働くか。雨だし。

CANON EOS R発表についての雑感(あるいは業界の動向についてのただの愚痴)

新しいカメラが出たときにまず注目するのが動画機能。というかよほど大きくプリントしたいとか、よほど連射とAF性能が必要だとか、よほど高感度に強いとか、よほど下手くそでもとにかくシャッターボタンを押してりゃ撮れるとか、そういうニーズ以外、これ以上なにをスチルカメラに求めるのか? 業界としては『フルサイズミラーレス』をバズワードにして売りたいんだろうけど、一般的な消費者はスマホさえあれば良い。
一番頑張ってほしい基本的な性能であるダイナミックレンジはここ十年でせいぜい1~2EVぐらいしか広がっていないし、階調表現もたいして進化していない。実のところ静止画の画質なんて5DM2の頃からあまり変わっていない。真っ暗闇でも合焦するAFとか、ものすごく食いつきの良いC-AFとかそういう「誰でも撮れる」って部分の機能だけがどんどん進化している。
おかげで10年経ってもストックフォトとしての価値があまり下がらないのはありがたいけれど、デジタルオーディオの世界はあっというまに8bitのド素人が聞いても汚い音から24bitに進化したので、画像・映像の世界の進歩は本当に遅いなぁ、というのが実感。

 

だからD800とか5D3あたりを未だに使っているプロとしては、見栄と物欲いがいはあまり買い換える理由がない。プロの場合は浪費ではなくて投資なので、コスト管理がシビア。ようするに機材を買うことで収入が増えないと意味はない。
例外的にすごく儲かっている人は特に必要性がなくてもどんどん買う。特に30万以下のクラスならば、経費として一括算入できるので、どうせ税金でとられるんだったら買っちゃうか〜みたいなのりで買える。あとはメーカーの広告・販促サポートが生業のプロ写真家たちは、当然、自分のお客さんの製品を絶賛して、まるで買い替えが必要かのように煽る。それがお仕事なので。でも実際に成果物を販売して生計を立てるプロにとっては、静止画の画質のために新しいカメラに買い換える必要性は薄い。
ま、とにかくここ10年でスチルカメラの機能は良くなったけれど、画質自体はあまり進化していない。
そんななかで劇的に進化しているのが一眼カメラについている動画機能。GH5なんて動画9割、静止画1割ぐらいの割合で使っています。それに動画のほうがスチルよりも儲かる。というかたいして儲からないけど、スチルほど過酷な状況ではない。先日、NYCのタイムズスクエアの映像を360 VRでみて驚いたのたけど、広告は殆ど大型TVになっている。都内をドライブしているときも広告募集中のビルボードがすごく目につく。大型TVに置き換わっている以上に、スマホがターゲットの広告が増えているので、高画素機とかなんに使うの? って感じはかなりする。スチルの広告写真はこれからもどんどん動画に置き換わるわけで、こんな状況でスチルカメラに多大な出費なんてしてられないのです。でも、プロ用の動画機としてみるとすごくコスパが良い。

 

動画の世界には「名前がでるだけで大喜びして、無料で喜んでプロの仕事をしちゃうハイアマ」がほとんどいない。この点も大きい。そういう「名前がでるだけで大喜びして、無料で喜んでプロの仕事をしちゃうハイアマ」がたくさんいる世界のプロは死に絶える定めです。ある程度以上の技能を持った層の大半が「名前なんてどうでもいいけど、金はしっかり払え」という業界じゃないと生活できません。クレジットを載せるから無料で写真を使わせてください、とか連絡してくるTV局、タヒね。とか思わず感情的になってしまいたくなるときもたまにある。
 
閑話休題。ま、そんなわけで今回のEOS Rもまずは動画機能に注目してみたが、なんと外部出力だと4K 10bitいける! これは思い切ったことをした。
 
キヤノンのデュアルピクセルCMOS AFはソニーよりも更に評判が良いので、動画でAFを使いたい人にはすごく良さそう。この点、PANASONICもだいぶ良くなったけどまだまだ負けてます。ちなみにNIKONのAFは動画用としては論外なレベル。Zシリーズは試していないけど、この点に関してはまったく期待していない。
 
もしクロップなしの全画素読み出しならば、ソニーのαシリーズより動画用としては良いでしょう。ただし画素数が多いのでローリングシャッターは気になるかもしれません。Cinema EOSがあるのによくここまで出してきたなぁ、と感心しました。C200の購入を検討していた人はだいぶこちらに流れるでしょう。FS5、URUSA Mini-Pro、EVA-1あたりも含めて、安めのプロ動画機を買う意味がなくなってきています。
 
これでA7S3も10 bitに対応せざるを得なくなりましたね。もはやチキンレース状態。ソニーとキヤノンはプロ動画機を守るために出し惜しみしてきたけど、出し惜しみできない状態になりました。プロシューマー機で稼がないとならないプロには良いことです(笑)。
 
ニコンも最近動画がんばっているけど残念ながら周回遅れです。ただしタイムラプスに関してはニコンが一番良いと思います。ソニーは本体から機能削ったし、PANASONICはインターバル撮影中にISOやSS等をマニュアルモードでも変更できないので明暗差が激しい朝夕の使用は厳しい。Nikon機はタイムラプス中のバッファの使い方が巧みで、同じSDカードでもニコンだとディスクフルにならないし、シャッタースピードもギリギリ長く設定できる。GH5はUHS-IIの一番速いSDカードでも1秒間隔でRAWを撮ってると500枚程度で書き込みが間に合わなくなることがありますが、D800Eのような旧型機でずっと遅いCF/SDカードにずっと大きいファイル(36MB 14bit RAW)を1秒間隔で書き込んでもニコンでは999枚余裕です。0.5秒間隔で撮れるのもニコンだけ。露出平滑化機能もある。
 
しばらくは様子見ですが、キヤノンのRのほうがニコンのZよりは面白そうです。Z6/Z7だったらD850のほうがずっと良いカメラかな、というのが正直なところ。ミラーレスか否かという点に注目が集まっているけど、カメラとしてどちらが良いか、という点のほうがずっと大事だと思います。EOS Rの場合、少なくとも5D4よりはだいぶ良さそうに見える。

P.S. やはりローリングシャッタはかなり酷いようなので被写体を選びますね。
https://www.youtube.com/watch?v=SAZKPQRBREc

Facebook株急落について思うこと

Facebook株が急落–時価総額が1日で約13兆円減少

Facebook株の急落で真っ先に気になったのが、360VRの将来がどうなるのかということ。現在、静止画と動画で稼いでいるが、360VRコンテンツへの参入を検討していたので将来が気になる。FacebookはOculusを買収していて360VRやる気まんまんなんですよね。まぁ、本業のSNSビジネスが頭打ちならば投資は継続するのかな。

しかし急落したと言っても株価はまだ176ドルある。確か株式を公開したときは40ドルとか20ドルぐらいだったような気がする。当時はGoogle+をメインSNSとして利用していたこともあって、周りはアンチFacebookばかり、どうせすぐに公開価格割れするとか一時的なバブルだとかそんな発言が多かったけど、買っておけばよかったなぁ。

そのGoogleについても同様で、私は翻訳業界にいたこともあって1998年、つまり創業直後から使っているんですよね。Googleが現れるまではAlta Vistaを使っていた。しかしGoogleが株を公開したときも買わなかったんですよ。Amazonも日本でサービスを開始したときに同時に利用し始めたのに株を買うという発想がなかった。はぁ。

よく老後に備えて貯金とか言うけど、自分が好きな分野とか得意な分野に限って投資するのが一番良いと思う。いま30年前の自分に一言アドバイスできるとしたら「自分が好きな分野に投資しろ」と言いますね。もう一言いって良いなら「10年単位で物事を考えろ」かな。一年の計をたてるひとは多いけど、10年単位で考えられる人は少ないんだよね。一発逆転とか一攫千金とか浮ついた考えを若いうちに捨てることができていたら・・・ま、生来の性格ゆえ、無理かな(笑)

まだ私もくたばりかけてはいないので、これからのことを考えてどこかに投資しよう。360VRのコンテンツを制作するというのも時間とエネルギーの投資だよなぁ。この分野はテクノロジーの伸びしろが大きいのでいまInsta360 Proクラスで撮っても5年経ったら解像度が不十分ってことになるかもしれない。

要するに未来のことはわからないけど、どこかに賭けないといけないってことですね。たとえ公務員になったとしても、本命馬の複勝を買っているような人生というだけで、絶対に安泰というわけではない。