YAMAHAが発表したRAIJINというドラムセットのコンセプトモデルのようです。デザイン的には非常に面白いのですが、実用性は皆無ですね。こういうデザインにする楽器演奏上の利点が全くない。バスドラもないし、ハイハットもない。もう一人のドラムと一緒にやるかドラムマシンと一緒に演奏しないと、ビートを刻む系統の音楽で出番は無さそうです。
見た目が奇抜で期待していただけに、演奏の方はかなり残念です。別にこのドラマーが悪いのではなく、そもそもこれは楽器ではない。楽器の目的というのは音をだすことであり、奇抜なデザインで人の目を引くのは主目的ではない。音楽の知識がないデザイナーが単独で作るのではなく、楽器のことが分かる人とデザイナーがコラボして作成したほうが良いと思う。
個人的には奇抜なデザインの工業製品は大好きですが、それはあくまでも実用上に支障がない範囲内でないと意味が無いです。アートのオブジェだったら実用性はどうでも良いんですけどね。楽器だと定義しているのであればこれでは駄目です。
奇抜なデザインにすることで新たな奏法の可能性が広がるなら価値があるが、これでは単に普通のドラムセットより叩きにくくなっているだけです。