投稿者「Yuga Memo」のアーカイブ

ピエール瀧がコカインで逮捕された

ピエール瀧と言えば電気グルーヴのメンバーでクリエイティブなことは卓球とまりんがやってお祭り担当の人というイメージだったが、最近は役者としてブレイクしているようだ。私も彼が出演している作品をいくつか見たが、良い役者だと思う(今Wikiでざっと調べてみたら作詞などもしていたようです)。

日本の場合は覚せい剤で捕まる人が多い。もともと日本軍が開発したヒロポンが元になっているので、日本人は愛着があるのだろう。時代が変わって今では違法だが、もともとは日本国政府が国民を効率の良い殺人機械にするために作っていたものだ。だが、彼は同じアッパー系ドラッグでもコカインで捕まった。

コカインを愛用していた有名人は多いが、私がまっさきに思い出すのはコナン・ドイル。コナン・ドイルがコカインを摂りながらシャーロック・ホームズを書いていたのは有名な話だ。当時はまだ中毒性などについては明らかになっておらず、合法だったはずだが、コカインがなければあの不朽の名作もなかったのかもしれない。

コナン・ドイルがコカインをやらず、シャーロック・ホームズも生まれなかった世界と、コナン・ドイルがコカインをやって、シャーロック・ホームズが生まれた世界、どちらが良いでしょうか?

個人的にはアーティストや役者が良いパフォーマンスを発揮して、世界を豊かにしてくれるのであれば、ドラッグなんて何をやってもまったく気にしない。もちろんドラッグを取ることによって、凶暴になって傷害事件を起こしたりするならば、取り締まる必要がある。

私は自分の権利が侵害されないのであれば、他の人が何をやっても気にしない。コカインだろうとヘロインだろうとスピードボールだろうと好きにすれば良い。その結果廃人になるとしてもその人の自由だ。

酒井法子が日本中から叩かれていたときもまったく理解できなかった。ドラッグを摂取して踊っていただけで、ドラッグを摂取して他人の家の窓を割っていたわけじゃないでしょ? まったく迷惑を受けていない人たちが、ものすごくヒステリックに反応していて驚いた。

一方で私は暴走族などのように直接的に自分の静かな生活を破壊する者には寛容になれない。だが、どうやら日本における一般的なコンセンサスでは、マリファナを吸って自分の部屋でピンク・フロイドをヘッドフォンで聴いている人のほうが、素面で騒音を撒き散らし交通を停滞させる暴走族よりも悪人らしい。まったく理解不能だ。

日本人のこの感覚はなんなんだろうか。究極の横並び体制。自分が経験したことがないフィーリングを他の日本人が経験することは許せない、という感じなんでしょうか。だったら未来永劫まともなリーダーなんて出てこないよね。「違う」こと自体が許せないんだから。「平凡」な人間しか残らない。

日本は未だに家族主義と個人主義との間の中途半端な位置で停滞しているが、長い目で見れば日本でも若い人の間ではリバタリアン的な個人主義が広がると思う。最近の若い人は自分が若い頃のような人が多い。つまり個人主義が一段階進んだのだろう。

e-Tax ID・パスワード方式の罠

別に反体制とか公務員が嫌いだとかそういうことはありません。が、一連の税務署とのやり取りには失望させられました。

今年からID ・パスワード方式というものが採用され、税務署まで行って本人確認すれば、インターネットから簡単に申告ができるようになる。という触れ込みだったので、早速最寄りの税務署(と言っても田舎なので30km以上離れている)まで行きました。

税務署に置いてあったWindowsのノートパソコンで入力したのですが、MACに慣れているので微妙に入力しづらい。入力が終わったものをプリントアウトして見せてもらった時に、自分の名前を誤変換していたことに気がついて、修正を要求したら若い担当者は対応不能なようで上司を連れてきた。

すぐには修正できないが一週間以内に修正して知らせる、とその上司が言うので、正しい名前と連絡先を告げて帰った。

この段階ですでに気になることがいくつかあった。申告フォームに記入中に担当者が後ろでずっと見ているのだ、しかも設定中のパスワードはアスタリスク(*)ではなく、そのまま出てくる。背後で人が見ている状態でパスワードを入力してもパスワードの意味が全く無いので、私が彼に見ないように指示をした。こんなの常識ですよね?

また本人確認もちゃんとしていない。一応マイナンバーカードも持っていってノートパソコンが置いてある机に置きながら作業したが、手にとって確認することはついぞなかった。あれじゃなりすましも可能なんじゃない? セキュリティ感覚の欠如が激しく、この段階ですでにこんな制度を使って大丈夫なのか? という疑念が湧いてくる。

一週間ほどして、例の上司から電話がかかってきた。「登録情報は修正できないが、申告書の名前は直しておいた」と言う。申告書が何を意味するのか不明なので、「じゃぁそれで納税手続きをしても問題ないんですね?」と質問しても、「申告書の名前は直しておいた」の一点張りで要領を得ない。どうやらこの人もよく理解できていないようだが、システムに登録された情報自体の修正は本人が行わないとならないようで、もう一度わざわざ大月まで行かないとならないらしい。

要するにこの税務署にはこの新制度をきちんと理解できている人が一人もいないのではないか? という疑念がわく。とりあえず今年は例年通り紙で申告することにしました。ちょっと恐ろしくて発行されたPWとIDは使えない。本人確認もせずに本名と違う名前で登録されてしまったままで直せないのも気分が悪い。

そして驚きなのがマイナンバーを申告書に同封しないとならないということ。郵送の途中で誰かが見ることもありえます。マイナンバーは人に見られないようにと言いながら、このような穴だらけの運用をする。郵送する際に厳重に封をして追跡サービスを利用すればリスクは減るだろうが、結構高い。

仕方ないから完成した書類は郵送ではなく直接届けに行って、ついでに登録情報を直そうと思う。遠いけどね。

そもそもなんのためのマイナンバーなんだろう? マイナンバーも入力して、タイプした個人情報と照合し、両者の間に違いがあればエラーが出るようなシステムにすれば、そもそもこんな問題起きない。

全国で何人ぐらいの人が間違った個人情報で登録されてしまったのだろうか?

P.S. 本日税務署まで行って紙の申告書を提出してきた。「本人がログインして訂正する必要があるという意味で、また来てくれとは言っていないが、上手く伝わらなかったようだ」と税務署員は言い張った。大嘘だ。証拠が残るように連絡は電話ではなくメールでしてほしい。いちいちゴネるのも面倒なのでおとなしく帰ってきたが、不信感が増した。

スマホのメモリも多めなことだし、通話内容を全部録音するアプリを入れておくかな。