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一眼レフがミラーレスに取って代わられる?

「一眼レフが無くなってミラーレスに置き換わる」って話を近頃よく聞く。いや、初代α7が出た頃から聞いていたけど近ごろ聞く頻度が増えた。私も昔はそう思っていたけど、ちょっとちがうんじゃないだろうか、と今は思っている。いや流れ的にはそうなんだろうけど、ミラーがついてるかどうかなんてのは瑣末な問題だと思う。そうじゃなくて、スチール写真は動画の一コマに過ぎないって状態になるんじゃないだろうか? 4K RAWで動画が撮れるプロシューマー機はもうすぐそこまで来ている。

写真集などの大判印刷する必要のない領域で、今の高画素機を使う理由はない。いくらトリミングできると言ってもね。全体の画素の一割〜二割ぐらいしか使わない前提? α9が連射すごいって言ってもPhantom Flex4Kなんて4Kで1000FPSだから、全然次元が違う。すでに個人でRED Scarletあたりを買って風景を撮り歩いている人もいるようだが、そういう人が増えるんじゃないかな。たまたま決定的瞬間を写してしまう可能性も高まるだろう。

もともとスチルのカメラマンで今は動画で稼いでますって人も多い。この意見は別に私のオリジナルでもなんでもなく先輩の写真家の受け売りです。が、先日Panasonic GH-5で4K動画を撮って実際に実感しました。理解するのと実感するのは違いますね。スチルがビデオの一コマでしかない時代はもうすぐそこまで来ている、と確信しました。

GH-5って一応スチルカメラなんだろうけど、実際には動画目的で買っていく人が多いですよね。長秒露光みたいなスチルならではの領域に特化した機種はニッチな市場を捉えて生き残るのかもしれない。一方で秒単位のショットもタイムラプスの一コマにすぎない、という考えもあるでしょう。

スチルカメラの存亡の危機というより、スチルカメラとビデオカメラの間の壁はすでに崩壊しているといったほうが良いかもしれない。REDやARRIなどのハイエンドビデオカメラメーカーも含めた競争の時代になるのではないでしょうか?

そこでちょっとニコンについて考えてみると、D7500やD500も4K動画をサポートしているけれど、センサーの真ん中あたりを4K分クロップした動画のようです(つまりスチルと比べると1.4xぐらいに画角が狭くなる)。またD5の4K動画も同様に等倍切り出し。なのでセンサーの性能をフルに使えない。等倍で完全な解像感のないベイヤーセンサーだと、中心部の切り出しとはいえ解像感は今一つになってしまう。そもそもこの仕様だと超広角で動画が撮れない。ちなみにCanon 5D4も同じような等倍切り出しの仕様のようで、500MbpsのMotion JPEGで巨大なファイルを作る割には、解像感はいまひとつのようです。使える動画機能をもたせちゃってCinema EOSが売れなくなると困るのでしょう。

その点、D850はビデオカメラとしてもなかなか良さそうです。D850はちゃんとFX(フルサイズ)とDX(APS-Cサイズ)で4Kが撮れる! 他のニコン機とは違い等倍切り出しではありません。DXでも2000万画素程度あるので4K動画の解像感は十分です。同じレンズで焦点距離や被写界深度をいろいろと選べる。つまり一粒で二度美味しい。

ただし動画のクオリティはビットレート150Mbpsでどうも8bitっぽい。4096ピクセル幅もサポートしていない。このあたりはGH-5に負けてしまうけど、ビデオカメラとしても悪くはないでしょう。少なくとも今までのニコン機よりはずっと良い。

4K動画をサポートしながらRAWでの動画撮影が不可能で、100Mbps(Sony)や150Mbps(Nikon)の低ビットレートでしか撮れない、というのは静止画に例えてみればjpeg normalでしか写真を撮れないような状態なのだと思います。いくらセンサーとレンズが良くても、それじゃ最高の画質は得られません。GH-5の4:2:2 10bit 400Mbpsはjpeg fineといったところでしょうか?

キヤノンはシネマEOS、ソニーもハイエンドのビデオカメラを出しているから、4K RAWのサポートをスチルカメラで実現するのは難しいと思う。でも、ニコンはハイエンドビデオカメラを出していないのだから、思い切って4K RAWをサポートしたD850VとかD5Vを出したらヒットするんじゃないかな? そのあたりに活路を求めるのはありだと思います。我ながら先日提案したスクエアセンサーよりもずっと現実的な提案だと思う(笑)

そういえば最近デジカメインフォにSIGMAがFoveonの動画機を開発中かもしれないという噂が出ていたけど、これが実現すればすごく面白い。あの画質で動画になったらたぶんハリウッドが飛びつく。1.9:1の4K(4096×2160)のFoveonセンサーを仮に作ったとしたならば三層でも合計2600万画素程度。映画産業がメインのターゲットなら24fpsで良い。両端をクロップした3840×2160のUHDで30fps行ければ十分。これぐらいならば熱やデータ転送の問題もなんとかなるかもしれない。ハイエンド/プロシューマー向けなら少しぐらい大型化しても許される。

私も時代の流れに取り残されないように動画を強化しようと思う。というか、写真を始める前はもともと音楽を作っていたので、動画に行けば今まで自分が情熱を傾けてきたさまざまな要素を統合できそうな気がする。Steve Jobsの言うところのConnecting the dotsみたいな。

D850、相変わらず在庫ないですな! GH-5買っちゃおうかな・・・ いっそ今持ってる機材を全部売っぱらってRED RAVENとか? ZENMUSE X5SをつけたInspire 2を地上に固定してドローン兼固定ビデオカメラにするのはありなのだろうか?

あ、書き終わってから気がついたけど、動画でも録画中は鏡使わないのでレフの意義については殆ど無いですね。昼間の長秒露光中も光学ファインダーのシャッター降ろさないと写真がダメになるし、むしろ害が多いかもしれない。動画撮影中の光学ファインダーの使用にこだわるとすると二眼になりますね。見てみたいような気もするけど、買うかどうかはわからない(笑)

要するに「ミラーレスが有利なのは否定しないけど、もう少し長い目で見ればそもそもスチルカメラってカテゴリーの存在自体が怪しくなるんじゃない?」って話でした。

ニコンが産業用レンズ技術をカメラに転用、という記事を読んで将来出てきそうな製品を予想してみた。

「デジカメ」改革急務のニコン、産業用レンズ技術転用し中高級機に搭載

2000万画素が高画素とか頓珍漢なことを書いているので、おそらくカメラに詳しくない人が書いたのでしょうが、この記事を読む限りでは、ニコンが高画素ミラーレス機の製造に着手していて、十分な解像度を得るために半導体露光装置の技術を転用している、とも受け取れますね。

半導体露光装置についてはよくわからないのですが、これを機にちょっとだけ勉強してみました。ニコンのページを見る限りでは、液浸露光とマルチプルパターニングという技術が鍵のようです。

『液浸露光』が転用された場合は、カメラの中に水が入ることになりますね。ついでに冷却水としても機能すればセンサーの発熱を抑えることができるので一石二鳥かもしれません。しかし、このブログ記事を読んでみたところ、どうやらこの技術を使用するにはレンズの後玉とセンサーの間を純水に浸す必要があるようです。ということは、レンズ交換式では無理があるので、フルサイズまたは中判のレンズ一体型が出るかもしれないですね。これが実用化したら大きな差別化になりそうです。

『マルチプルパターニング』はリアルレゾリューションとかハイレゾショットと似たような技術という印象です。ということはセンサーを動かす必要がありそうなので、ボディ内手ぶれ補正の技術も同時に開発して欲しいですね。

中高級機のマーケットってどれぐらいの規模あるんだろうか? という疑問もあるけど、高級ブランドとして生き残りを掛けるという戦略も悪くないかもしれません。

というわけで、私の予想は上記の技術を使用したフルサイズまたは中判の5000万画素超の一体型高級機! です。希望的観測ですし、本当に出たらパソコンも買い換えないとならないので出費が大変ですけどね。

とにかくワクワクするような製品を作ってもらいたいです。

OLYMPUS 300mm f/4 IS PROの発表で思い知るNIKON 300mm f/4E PFの素晴らしさ

オリンパスは以前から300mm f4を出しますよ、とアナウンスしていたのでやっと出るのかという感じです。望遠は嵩張るので、M43で望遠ってのも良いかなと以前は思っていたけど、このレンズは三脚座無しで1270gと結構重い。E-M1が443gなので合計で1713gになります。

意外と知らない人も多いがニコンにはAF-S Nikkor 300mm f/4E PF ED VRというレンズがあって、私も愛用しているが、これがとても軽くて解放からシャープで写りが良い。重さは755gなので760gのD500と組み合わせても1515gとなる。つまり、マイクロフォーサーズのシステムより軽い。しかも、D500は1.3xクロップモードも備えているので、その場合の換算画角は585mmになるから同じぐらいの画角で撮れる。

絶対的な手ぶれ補正の性能はオリンパスのほうが若干上だと思うけど、AF性能、連射機能、高感度耐性等、それ以外のほぼすべての領域でD500のほうが性能が良いので、望遠目的でオリンパスに行く理由は無くなった。猫撮り限定ならばE-M1と40-150mm f/2.8の組み合わせはかなり魅力だけど。

D500+300mm f/4Eって組み合わせはかなり心惹かれる。発売されたらK-3IIを下取りに出して手に入れよう。D5も勿論素晴らしいのだけど、風景ばかりで使っても宝の持ち腐れだし、遠くの動体撮るには500mm f4ぐらいのレンズが欲しくなるだろうから、高くて重いシステムになる。山行や旅行ではちょっと厳しい。D500は4K動画を本体で30分記録できるが、D5は外部ストレージを使わないと3分までしか録画できないという制限もD500に気持ちが傾く理由の1つ。見栄と所有欲だけでカメラを買うのも虚しいし。

やはりD810A&D800Eで風景、D500で望遠動体って組み合わせが、自分の場合は理にかなっている。D5300はタイムラプス専用機としてシャッターユニットが壊れるまで使い続けるつもり。

初ペンタだったK-3IIにはいろいろと新鮮な機能がついていて感心させられたが、AFエリアのカバー範囲が狭い(D5300より狭い!)のと、RAWボタンに割り当てた手ぶれ補正のON/OFFがたまに効かなくなる点、フォーカスポイントを動かすときにいちいち右下のボタンを押さなければならない点がかなり使いづらく感じる。リアルレゾリューションも被写体ブレがもろに影響する上に、ブラケットと連動できないので、実際の作品作りで役に立つことは少ない。単にニコンの操作体系に慣れてるだけかもしれないが、ニコンも元気になったのでしばらくはニコン野RAWでいます。

ニコンはPFレンズを使った軽量高性能望遠レンズをもっと作って欲しい。400mm f/4E PFを1kg前後で出してくれたら最高だ。30万ぐらいしちゃうかもしれんけど。