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もはや日本の命運はGWの天気次第か!?

先日の局地的大雪で梨ヶ原が真っ白になった富士山。2014年の大雪以来かもしれない。レアな光景なので撮りに来る人が増えないように、雪が溶けてから公開。

非常事態宣言が全国に拡大されたが、そんなものお構いなしで多くの人が山中湖村にやってきていた。今日は天気が良かったからだろう。山中湖畔の長池の駐車場は県外ナンバーで満車状態だった。みなさん一体なにをしているんだろうと、観察してみたところ、どうやらジョギングやウォーキングをしている人たちが多い。

おそらく都会ではのびのびと散歩やジョギングすらもできないのだろう、と想像するに、ちょっと同情もする。が、やはり今は来てほしくないというのが本音だ。

バイクでのツーリングの人もたくさんいた。中には20台ぐらいの大きなグループがいて、そんなグループや多数の県外ナンバー車が特定のコンビニに密集しているのを見ると、山中湖村で感染が広がるのも時間の問題だと思う。

外でのびのびと運動したい、天気が良いのでバイクで遠出したい、という気持ちはわかる。が、地元の住人としては不安になる。富士北麓で救急対応できる病院は富士吉田市民病院と河口湖の山梨赤十字病院しかない。他の病気や怪我の人もICUが空いてないがゆえ、助かる命も助からないという状態にすぐに陥ってしまう。私はわりと健康なので自分のことは心配していないが、家族が心配だ。

第一回自粛が予定通りに終わるかどうかは、結局GWの天気次第だと痛感する。晴天が続くようだと感染爆発が起こるのは間違いないだろう。その場合は、多数の命が犠牲になり、そのまま梅雨が終わるまで自粛期間が伸びることになると思う。

諸般の事情により、政府は強制力のある規制を出せないようなので、もはや祈るしかない。日本の命運がお天気次第とは、なんともやりきれない話だ。非常時にもう少し強制力のある規制を打ち出せるようにすべき、という意見が説得力を持つのは不可避だろう。

自粛しない人間を口撃する人がいて、このような日本特有の同調圧力が嫌いという意見がある。そういう人たちは正義警察や不謹慎厨と揶揄されることもある。

日本特有の同調圧力は私も嫌いだ。だが、今回の件は自粛要請を無視して遊んでいる人が多いほど、真面目に自粛している人間が長い期間の自粛を強いられる。自分の不利益に直結するのだから怒って当然だと思う。

医療従事者だったらなおさらだろう。自粛要請を無視して遊んでいる人が感染して担ぎ込まれてきても、治療しなければならない。しかも、自分の感染リスクは増すし、家族が差別を受けるような事例すら出ている。もうやってられないと、辞めても責めることはできないが、辞める人が増えるとより深刻な医療崩壊が起こり、残っている人たちがより劣悪な環境で従事しなければならなくなる。だから真面目な人はやめたいと思ってもやめられない。

つまり真面目な人間が損をして、遊び呆けている人間の尻拭いをしなければならないという事態なのです。

今回の自粛しない人への口撃は、たとえば天皇が崩御した際に遊んでいる人たちを非難するのとは根本的に性格が異なる。尊王思想の持ち主であれば、そういう人たちに気分を害されるだろうが、別に自分の収入が減ったり、命の危険にさらされる心配はない。ただ感情的に受け入れがたい行為を批判していたこれまでの不謹慎狩りとは違う種類です。だからみなさん自粛しましょう。

自分にできることをしっかりやってあとは祈るしかない。そういう状況ですね。

2020年4月19日に投稿