アニメーターの生活苦

アニメ若手制作者 平均年収は110万円余

アニメータの生活が苦しいという話は昔から聞いていたが、ここまで悲惨な状態というのは心が痛みますね。これ所得じゃなくて収入なんですよね。とてもじゃないけど生活はできないと思うので、実家に寄生している人が多いのでしょう。

アニメーターの平均労働時間は11時間だそうなので、東京都の最低時給¥888貰えて残業代が25%増になっていれば、週休二日だとしても、250万円以上の年収になるはずです。

(¥888 x 8 (労働時間) + ¥888 x 1.25 x 3 (残業時間)) x 20 (日数) x 12 (月数) = ¥2,504,160

しかし、この記事には以下の様な記述があります。

「動画の制作者の多くが1枚数百円という契約で仕事を請け負っていることが要因」

これは恐らく内職的な請負制にすることで最低時給以下で労働させるためのシステムなんでしょうね。

ではアニメーターを雇っている制作会社がどうしようもなく冷酷な雇い主かと言うと、一概にはそうも言えないような気もします。結局250万円払うようなシステムにすると、仕事が全部海外に流れてしまって、アニメーターたちが失職してしまうのではないでしょうか。

長い目で見れば、グローバル化が一段落すれば日本と発展途上国との賃金格差がそれほど激しくなくなるので、国内に仕事が戻ってくると思います。最近では中国の人件費が高騰して、生産工場などを他の国に移す企業も多いですからね。しかし、カンボジアだミャンマーだと世界の工場の受け皿になる国は暫く現れるでしょうから、グローバル化が一段落するのは数十年後のことでしょう。

解決策としては国が援助してあげるぐらいしかないかもしれないですね。クールジャパンを国策として推進するのであれば、アニメーターの援助の予算を少しぐらい計上しても良いような気がします。

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