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日本人の英語が通じない元凶:「ホ」の呪い

いわゆる5W1Hというのをご存じだと思います。英語では”Five W’s and One H”なんて言いますが、情報伝達の鍵を握ると言われる以下の6つの言葉のことです。

what(何), who(誰), when(いつ), where(どこ), why(なぜ), how(どのように)

中学生のとき、私はこれらの単語を英語の先生から次のようにカタカナ発音で教わりました。

what(ホワット), who(フー), when(ホエン), where(ホエアー), why(ホワイ), how(ハウ)

whoとhowについてはいいでしょう。しかしwhat, when, where, whyについてはこれじゃ通じません。リンクを張っておいたのでCambridgeのオンラインディクショナリーでネイティヴの発音をチェックしてみてください。

what(ワット), who(フー), when(ウェン(より正確にはヱン)), where(ウェア(ヱア)), why(ワイ), how(ハウ)

このように覚え直しましょう。これだけで劇的に通じるようになります。whenとwhereに関してはア行の発音ではなくちゃんとワ行の発音になるようにリンクされたページでチェックしてください。「ゐ」と「ゑ」を日本語に復活させたら英語の発音がすこし簡単になるのに。

what, when, where, whyはそれぞれ頭に「h」をつけて発音しても問題ありません。つけてもつけなくてもどちらでも正しい発音です。しかしこの「h」はかなり微妙な子音だけの「h」なのです。「h」とこれぐらいの大きさの薄い色のフォントで書いた方がいい感じの「h」。日本人が「h」をつけようとして「ホ」と発音すると、それは「ho」になってしまうのです。そしてこの「ホ」が原因で無残なほど通じなくなってしまいます。日本人の英語教師の大半はこの「h」を正しく発音できません。「h」をつけなければ不正確な英語だというならともかく、どちらでもよいのに好き好んで難易度が高い発音を教えるのはばかげていると思いませんか?

what(ワット), who(フー), when(ウェン), where(ウェア), why(ワイ), how(ハウ)

と覚えるだけで劇的に通じやすくなります。英会話において一番大切なのは質問です。とりわけ自分以外は複数のネイティヴスピーカーというような状況では自分から積極的に質問しないとまず会話について行けません。いわゆるpart of the furniture状態になってしまいます。質問することでトピックが何かをつかむことができるのです。相手も自分のことについて滔々と話すのは気分がいいですし、自分が自分のことについて滔々と話すのは別次元の英語力が必要になります。上級と言われるレベルになるまでは、短いセンテンスの受け答えしかできないでしょう。しかし質問で必須の6つの単語(文法的には疑問副詞または疑問代名詞と呼ばれるもの)のうちの4つが非合理的な教育を通して非常に通じづらくなっているので、質問してもまったく通じない。極めて基礎的なセンテンスなのに何度も聞き直されて、それでも通じないので心が折れてしまった人もいるのではないでしょうか。残り一つの疑問代名詞「which」も「ウィッチ」と発音しましょう。ええ魔女を意味する「witch」と同じ発音です。無理して「h」をつける必要はありません。

とにかく質問、よくわからなかったらまた質問。それを繰り返すことで経験値が得られます。通じる英語を覚えましょう。

どうやらこの「『ホ』の呪い」未だに学校の英語教育で続いているようです。日本における英語教育の現状について聞く度に驚かされるのですが、30年前から殆ど進化していない。私が翻訳者になったときはこれからの若い子はみんな英語がぺらぺらになるから将来的には翻訳者なんて必要なくなるだろう、なんて言われましたが全くの杞憂に終わりそうです。AIについてもまだ論外なレベル。いちばんの脅威は激安レートで翻訳する途上国のマルチリンガルたちですが、クオリティで勝負するならば大丈夫です。ああ日本語が公用語の途上国がなくて良かった。閑話休題。繰り返しになりますが、とにかく5W1Hに関しては次のように覚えましょう。

what(ワット), who(フー), when(ウェン), where(ウェア), why(ワイ), how(ハウ)

30年前の自分にこのブログを見せたいぐらい(笑)

日本政府は国語の時間を削って英語の時間を増やしたり、英語の授業の開始学年を早めたり、といろいろ対策を練っているようですが、ちょっと的外れなことをしている印象があります。もう少し実用性を重視してほしいですね。「h」を頭につける発音もあるけど、正しく発音するのは難しいので無理につける必要はまったくありません、って教えればいいだけの話。こういうのを積み重ねていきません?

ああ、あと映画の配給会社やレコード会社の人も邦題に「ホエン」とか使わないで欲しい。日本人の英語力低下の温床になっています。

P.S. whileやwhiteついても同じです、発音はホワイル(hwail)・ホワイト(hwait)ではなくワイル(wail)・ワイト(wait)と覚えましょう。

アマナとGettyどちらが良い?

アマナがマイナンバーを送れと言ってきたけど、これ送らなかったら契約破棄されるのかな?

Screen Shot 2016-07-21 at 4.48.14 PM
 
アマナの方が取り分はいいし、RM/RFを選べるのは良いのだけど(さらに契約時にRM・RFごとに独占/非独占も選べた)、Gettyのほうが販売力はある。
 
いまチェックしてみたら珍しく両方売れていた。Gettyはロンリープラネットと博報堂、アマナはプレジデント社「火山の国日本(ムック)」と旺文社の新ドライブ本、値段から言って小さいでしょう。出版はアマナの方が多い感じ。表紙でどーんと使ってくれないかね・・・
 
ストックも本気でやれば結構稼げるのかもしれないけどなにしろタグ付け・登録作業が面倒くさい。ストックをメインにすると文字を入れる場所を確保するために余白をつける癖がついてしまうので、(アーティストとしての)写真家として勝負するならばマイナス要因になる、ということを何度か言われたことがある。とりわけギャラリストや先輩プロ写真家など、一目置くべき存在の人に言われたので留意すべき点だと思うが、「これはストック用」と割り切って撮れば大丈夫じゃないかな、という気がしている。

ネットでバズる写真、フォトコンで受ける写真、ギャラリーで売れる写真、ストックで売れる写真、全部違う。近頃は全部使い分けようと思えば使い分けられるだけのスキルが身についたと思っているが、ネットでバズる写真——つまり彩度とコントラストと明瞭度が異常に高く、スマホで一瞬だけ見る分にはいいけどプリントすると凄く気持ち悪い写真——については美意識的にやりたくない。

ストックフォトが魅力なのは一度頑張って大量に登録すればあとは放っておいてもある程度収入が入るという点か。なにしろずっとフリーランスだったし世代的にも年金には殆ど期待できないので、老後への布石としたい気もする。けど、そのころにはアマナもGettyも潰れてたりして。やはりリスクの分散という観点から見ると両方に登録し続けるべきかな。1つだけのほうがファイルの管理はずっと楽だと思うけどね。
 
そういえば昔バックパッカーだった頃(20世紀末ごろ)なぜか日本人のバックパッカーはみんな口をそろえて「ロンリープラネッツ」と発音していたような気がする。a lonely planet=Earthと考えれば単数形なんだけど、ロンリープラネットのガイドブック複数という意味だったのだろうか。それとも所有格だったのか・・・