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ニコンが大幅減益

ニコン、最終益74%減に下方修正 映像事業は「さらに厳しい市場」に

D850のヒットで息を吹き返したかのように見えた時期もありましたが、一時的な現象だったようで、ニコンが大幅減益です。Zマウント自体はフランジバックが短く径が大きいという魅力的な仕様ではありますが、仕様を公開しなかったためサードパーティ製のレンズが乏しいのが致命的だと思います。中国系のメーカーがZマウント用のレンズをいくつか出しているようですが、タムロンとシグマがZマウント用のレンズを出さないのは大きい。とりわけ立ち上げた直後のレンズが少ない時期は致命的だと思います。本気でマウントの覇権を取りに行くのならば頭を下げてでも作ってもらうべきでしょう。

一方ソニーのFEマウントはもともとAPS-C用だったので径は小さく、技術的な面での魅力は薄めだと思いますが、いち早くフルサイズミラーレスにコミットしたために覇権を取りました。タムロンはもちろんLマウントアライアンスのシグマもソニーFEマウント用のレンズを作っていることから、もはやその地位は揺るぎないものだと思います。実際、操作性や堅牢性に難があるとはいえ、ボディの性能自体はピカイチですね。

ニコンZ6/Z7はファームウェアアップグレードでRAWに対応すると宣言したものの、未だに実現せずにSIGMA fpに先を越される始末。動画も撮るハイブリッドフォトグラファーの間でZマウントが普及する可能性は低そうです。いままで通りソニーとパナソニックを中心にまわっていきそうです。

キヤノンはEF、EF-M、RFと一社で3つのマウントをサポートしなければならないのが致命的です。EF-Mは潔くディスコンしてAPS-CミラーレスもRFに統一しない限り勝ち目はないでしょう。しかしそうすると一時的に大きな傷みを伴うので先送りにしている。ニコンがNikon 1をなかなかディスコンできなかったのと同じです。

こんな状況にあってニコンが取ることができる戦略とは? その答えは先日発売した58mm f/0.95あたりに答えがありそうです。受注生産品とはいえ、あんな高額のレンズが瞬時で売り切れた訳で、一部に熱狂的な信者がいる。高級感を演出して利益率の高い商品をこういう人たちに売っていくしか無いのではないでしょうか? つまりLEICAのようなビジネスモデルです。日本のカメラメーカーでこういう売り方ができるのってニコンぐらいでしょう。キヤノンはコピー機とかも出しているので、高級感を演出するのがちょっと難しい。

「ヨーロッパはブランドを使って楽して儲けている」みたいな話をよく聞きますが、日本企業も生き残るためにはこの道を選ぶしか無いのではないでしょうか? 

ChromeでProfile Errorが起こったときの対処法(MAC)

Chromeを起動するたびに下記のようなエラーが表示されるようになってしまった。控えめに言っても超ウザイ。ググってみたけど、意外と役に立たない情報ばかりでなかなか解決しなかった。検索ワードにMACを含めているのにWindowsの情報ばかり出てくる。やっとのことで解決方法を見つけたので、ここに書き残しておく。

User -> Library (隠しフォルダ) -> Application Support -> Google -> Chromeで「Default」フォルダーを削除。

以上。それだけで直った。ログインし直していくつか再設定をする必要があったが、とりあえずあのうざいエラーメッセージは表示されなくなりました。

チュートリアル徳井、無申告の謎

https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20191024-00426103-fnn-soci

芸能人のゴシップというのはそれほど興味がないけど、この件についてはちょっと不思議だな、と思った。

まず、3年間で1億1800万円を未申告というのは売上だと思われるので、「意外と少ないな」というのが私の印象。吉本にコミッションを取られた後の金額でしょうが、年間の売上4000万円弱ってことになりますもんね。もちろん私と比べたらずっと多いですが、売れっ子のようなので年間の売上は1億前後あるかと思っていました。パーフェクトヒューマンの中田くんがYouTubeでテレビが傾いてるみたいな話をしていたけど、実際に中堅どころのギャラはかなり下がっているのかもしれない。

一般人のリアクションはケチとか失望したとかそういったものが多いようだけど、本当にケチだったら延滞金を避けるためにすぐに納税すると思う。あるいは高度な脱税を計画するかもしれない。しかし、彼は単に申告しないという幼稚な行動をとった。実際に超ルーズで面倒くさがり屋でしかも現実を知らない人なのかもしれない。必ずツケを払わされることがわかっているのに無期限に先送りにするという幼稚なメンタリティの持ち主なのでしょう。以前にも申告が遅れて指摘を受けていたそうなので、まったく懲りていなかったんですね。ある面、怖いもの知らずな神経の太さがすごい。

督促状とかは定期的に送っているんでしょうが、3年間も放置している税務署もすごいですね。

法人化したのもおそらく税金対策なのでしょうが、申告しないのでは法人化した意味がない。そもそも法人って税理士を雇う必要があるはずで、担当している税理士は3年もの間なにもせずに放置していたのでしょうか? あるいは法人化したのに税理士を雇っていなかったとか? 謎です。

結局、独身って法人化してもそれほど税務上のアドバンテージがない感じがします。結婚していて、奥さんを社員にすれば奥さんと自分に給料を払って、残った売上からその他経費を差し引いて、法人税納税ってことで総支払額を抑えることができそうですが。ま、どのみち申告しないなら法人化した意味もないわけでアホかと。

領収書をまとめたりするのすら面倒なタイプの人なのでしょうから、この人は給料制のほうが良いかもしれないですね。

ちなみに我々フリーランスは納税する額がゼロという年も結構あります。売上の1割を自動的に源泉徴収されている零細フリーランスの多くが還付金を得ているでしょう。私も還付金を貰える年のほうが多いのですが、その際もなんとなく焦って締切日までに確定申告しています。でも実際には納税額がゼロなので、還付金が戻ってくるのが遅れるだけで、延滞金は発生しないんですよね。どれぐらい放置できるのかちょっと興味ありますが、試すつもりはありません。

「ガイジン」だけでなく「外国人」も差別表現なのか?

「ガイジン」という言葉は差別的だと問題になったのはいつの頃からだろうか? たしか1990年代にはすでに問題視されていたと思う。そこでガイジンという言葉は差別的だと感じている人が多いから「外国人」にしましょう、という話になった。その時、私を含めて多くの人がこう思ったと思う。同じじゃん、と。

で、今になって「外国人」も排他的だという批判が起きているようだが、何しろ当時の段階ですでに同じだと思ったのだから、遅すぎたぐらいだと思う。

「じゃぁ、なんて言ったら良いんだよ!?」とキレ気味に訊いてくる人がいるかもしれない。この問題って、「ガイジン」または「外国人」って言葉が差別的だと感じる人から言わせれば、そもそもそんな概念必要ないでしょう? ってことなのだと思う。つまり言葉が問題と言うよりも、そのような概念を言葉で頻繁に表現する必要のある日本人のメンタリティが差別的または排他的なのだ。なので、例えば「外国から来てはる人」と言っても根本的にはなんの解決にもならない。

私は2016年にオーストラリアを6週間ほど撮影して回ったが、そのときに感じたのは「彼らには外人・外国人という概念がない」ということだ。それは必ずしも全面的に良いこととは限らず、日本人が大好きな「おもてなし」などという概念も当然ない。だから、外国人だからわかりやすい英語でゆっくり話してあげようなんて考えるオーストラリア人は滅多にいないし、アウトバックの連中も理解不能な方言で早口でしゃべる。

「おもてなし」というのは要するに「客」として扱うことであり、「You are not one of us.」と言っているのと同じだ。短期滞在者にとっては益があっても、長期間日本に住んでいる人の場合はそうでもない。どれだけ日本語を勉強して日本の風習や文化を理解しても、いつまで経ってもガイジン扱いなのに嫌気がさして結局日本を去っていく、という例はとても多いと思う。このフローラン・ダバディ氏も通訳をこなすぐらいの日本通なので、そういった意味でかなりストレスを感じているのかもしれない。

じゃあオーストラリアには差別はないのかと言ったら、そんなことはなくて未だに人種で差別する人も中にはいる。こちらがアジア系だとわかった瞬間にエアビーで予約を断られる、なんてこともあった。オーストラリア人かどうか、というのはさほど問題ではないというだけだ。

しかし、未だに人種差別的な人間も存在しているとは言え、人種差別はいけないことだというコンセンサスは徹底しているので、エアビーで予約を断られたときも「兄夫婦が急に泊まりに来ることになって部屋がない」というような見え透いた言い訳を言われた。一方、日本では外国人を区別することが悪いというコンセンサスがまったくないので、そのあたりは改善する必要があると思う。

このように考えている私であっても日本語で話しているときは、「外国人」という言葉を使わざるを得ないシーンもあるわけで(上の段落とか)、悪気はなくても日本人として日本に生きていると、このような概念を一切使わないで生活するというのはなかなか難しい。結局、日本文化そのものをより現代的なものにアップデートするしか無いと思う。

先日はガーディアンのラグビー関係の記事で日本のおもてなし文化が褒められていたが、この問題って同じコインの裏表のようなもので、結局おもてなし文化ってのは丁寧ではあっても差別的な文化なのだ。褒められることもあれば批判されることもある。

たぶんベストなのは短期滞在者にはおもてなし、長期間住んでいる人はいつまでもお客さん扱いしないで「one of us」としてみなす文化なのだと思う。日本がそういう方向に向かってくれたら良いな、と思う。

MapCameraの買取価格にご注意

最近はワンプライス買取で対応する商品が増えたが、MapCameraは以前から極端に安くで買い取る商品があって、マウントアダプターなどもいまだにそのたぐいのようだ。

MapCameraで78000円で購入したMetabonesのNikon F→MFT x0.64 SpeedBoosterの買取価格を調べたら、なんと1500円。自分で78000円で売ったものを、たとえ美品でも1500円でしか買い取らないとか、いくらなんでも客をバカにしすぎだ。一体誰が売るんだろうか? 

ニッチな商品なので、あまりアクセスは期待できないけど、ヤフオクで売れるのを気長に待ちます。新品を8万弱で買うよりも、中古美品を6万程度で買いたいという人がきっといるはず。

初心者の頃はうっかり並品を格安で売ってしまってかなり損をした。当時はワンプライスがなかったので並品だと極端に安くなりました。

難有り品扱いされてしまう商品は、買取価格が極端に安くなるので、きちんと説明してヤフオク等でさばいたほうが遥かにお金になります。RX100M2も完動品で光学系にも問題がなかったのにも関わらず、小キズが多いという理由で、難有り品扱い。買取価格が1000円か2000円とか言われたので、ヤフオクで20000円前後で売りました。

日本人は異常に傷の類にこだわる人が多いけれど、完動品ならばそれでよし、という人も結構いるので、中古並品の3割引ぐらいにすれば売れます。てか、私もそういうの買います。ガンガン使っていれば小キズとかついて当然ですから。

Z6/Z7のProRes Rawサポートっていつ出るの?

NikonがファームウェアアップデートでProRes Rawの出力に対応すると発表してからすでに一年近くが経過している。が、いまだに出でいないらしい。あまりにも早く発表してしまうのはどうなのだろうか? DLシリーズのようなヴェイパーウェアになるのではないかとちょっと心配になる。最近のニコンはフライング発表が多く、ウェブサイトでは開発発表のカウントダウンをしたりしている。

一方、BlackMagic Designは開発発表も何もなく突然BMPCC 6Kを発売した。プレスリリース直後にはすでに店に並んでいるという徹底ぶり。スティーブ・ジョブズが生きていた頃のアップルに通じるような、粋なカッコよさがこの会社にはある。

開発発表というのは自分の手の内をみせることなので、こうやって出し抜かれるリスクもある。もっとも、出し抜かれたのはニコンと言うよりも、S1Hの開発発表をしてしまっていたPanasonicかもしれないが。

Zマウントは良い点もたくさんあるし、ニコンは動画のプロ機が無いので、将来的には本体でRAWを録画可能な機種もでるかもしれない。期待はしているのだが・・・ 開発発表のカウントダウンはダサいのでやめてほしい。

BlackMagicと提携してBRAWを使えるようになったら面白いんですけどね。

翻訳は儲かりません。

翻訳の副業でかんたんに1000万円以上の年収、みたいなキャッチコピーで情報商材やセミナーを売りつけている詐欺まがいのビジネスが蔓延しているらしい。私は90年代の末から20年ほどプロの翻訳者をしている(といってもここ数年は写真や動画での稼ぎのほうがずっと多い)が、翻訳者というのはAIに取って代わられるノリッジワーカーの代表例のようなもので、これほど将来性に乏しい仕事は無いと思う。21世紀に入ってから仕事の単価も落ちる一方だ。

この怪しいビジネスを展開してる人のインタビューをちょろっと読んだ。彼は実際に翻訳業界で働いているらしい。とはいえ35歳なので、景気が良かった時期は知らないだろう。TRADOSがデファクトになる前はもっと儲かる仕事でした。この人が主張するように本当にコンスタントに英日の産業翻訳で一千万円以上毎年稼いでいたのならば大したものだ。官公庁関連の単価が高めの仕事をすべて上流のエージェンシーからコンスタントに受けていれば必ずしも不可能ではないが、正直言って眉唾だ。仕事が正確でもの凄く速いごく一部の人だけが可能な金額だろう。

専門外なので現時点での状況はよく知らないが、特許翻訳専門であれば1000万円を超える売上は(昔は)普通だった。ちなみにフリーランスの場合は売上であって、年収は必要経費を引いたあとの金額を言うので、仮に売上が1000万円以上あっても年収1000万円とは言わない。売上が1000万円を超えると消費税の納税義務が生じるので、1000万円をちょっと超える売上というのは実は損だし、無駄に年収を上げても納税額が増えるだけでたいして豊かにならない。仕事に対する報酬で稼ぐフリーランスは時間を売っているような商売なので、大事なのは時給に換算した額です。一年間フルに働いて1000万円の人よりも、3ヶ月で500万円稼いで、あとは好きなことだけしてる人のほうが、遥かに豊かな生活をおくれます。

ちなみに彼が言うにはAIの翻訳はまだまだ使い物にならないので、あと20年は翻訳で稼げるそうだ。数年前までは私も似たようなことを考えていた。翻訳業界は沈みゆく泥舟だが、あと10年ぐらいは平気だろう、と(さすがに20年とは思わなかった)。仮にAI翻訳のブレイクスルーがあるとしても、それは英語と中国語のような需要の大きい言語のみだとうと考えていた。日本語は衰退していく一方だし、大して儲からない割には言語の特異性も強いのでもうしばらくは平気だろう、と思っていた。しかし、「みらい翻訳」を試してみて考えが変わった。すでにそこそこ英語ができる学生よりも質が高い下訳をAIが作れるようになっている。

ある意味、すでにプロレベルの技能がある翻訳者にとっては稼ぎ時とも言える。みらい翻訳を下訳のツールとして使えば、通常の2倍前後のペースで仕事をすることも不可能ではない。実際にそうやって原文で日本語8000文字程度の日英翻訳を一晩(5時間程度)で仕上げたことがある。が、それはあくまでも一時的なことで、AI翻訳ツールを使う前提で更に単価が下げられるだろう。ちなみにその詐欺サイトにはTOEIC500-600でも大丈夫、とか書いてあったが、そんなレベルの人が今から翻訳者を目指してもAIに追いつく可能性は非常に低い。この人は自己紹介で「マイクロソフトやアップル、ソニー、ポルシェなどの超大手企業」の仕事をしたことを自慢気に書いているが、プロの産業翻訳者だったら誰だってこの手の企業の仕事をしたことがあるだろう。大事なのは上流でそれらの仕事をつかまえることだ。この業界はただ他の業者に丸投げするだけの中間搾取業者が多い。下流のエージェントの仕事は最悪で、案件に関する質問をしても元請けまで届かないし、納品物をチェックする能力も無いので、存在する意味がまったくない。

IBMのディープブルーが当時のチェスの世界チャンピオンであるガルリ・カスパロフを破ったのが1997年。それからしばらくの間は人間とAIの協業が一番強かったそうだ。が、数年ほど経つと人間が介入する余地はまったくなくなったという。翻訳の世界もそうなるだろう。しばらくの間はAIが吐き出した翻訳を納品可能なレベルに修正するのが翻訳者の仕事となる。その「しばらく」が5年を指すのか10年を指すのかはわからないが、いまから翻訳者を目指す、というのはとてもではないがおすすめできない。この仕事は近い将来になくなります。少なくとも必要とされる人間の数は大幅に減る。

この人ももはや稼げなくなることを悟って、こういう詐欺まがいのビジネスをして金を稼ぎ、投資などで増やしていくというライフスタイルを選択したのだろうな、と思います。これは翻訳に限りませんが、楽に稼げる仕事に従事している人が、その楽に稼げる仕事を休んで、それを社会に広めるための活動に従事する、なんてことは起きません。引っかかる人は根本的なところで世間を理解できていない。全盛期ほど稼げなくなったモラルが低めの人がこういう商売をやるんです。

楽に稼ぎたい、という考えは別に悪いものではない。楽に稼ぐのは悪だ。苦労して稼ぐのが真人間だ、みたいな考えが日本には根強いみたいですが、それが生産性の低さの一因になっているように思われます。しかし、楽に稼げる具体的な方法を他人からそのまま教えてもらえると思っている人は、考えを改めたほうがいい。

その方法を大多数が実行してしまったら、もはや稼げなくなってしまう、というようなことが世の中には多い。人が知らないニッチを見つけ出した人が楽に稼げるようになる。みんながそこを目指すようになったら儲からなくなるので、見つけた人は当然だれにも教えません。が、世の中にはそこそこ聡い連中がたくさんいるので、黙っていてもそのうちバレます。そのタイムラグの間に先行者としての地位を不動のものにする必要がある。行動力があれば二匹目のドジョウも狙えます。が、この手の情報商材やセミナービジネスが現れるのは500匹目以降の話なので、もはやチャンスはありません。

自分が楽に稼げる方法を思いついて、実際に結果が出ていたとして、それを他人に吹聴してまわりますか? ちょっと考えればわかると思う。楽に稼ぐことは悪いことではないし、楽に稼ぐ方法もある。が、それを餌に釣っているビジネスはほぼ全部詐欺です。逆に言えば、その手の人達が出現した段階で、そのビジネスはもう旨味がなくなっている。

今ごろ翻訳が儲かるなんて話を聞いて、信じちゃってる人たちは相当ずれてます。おそらくほとんどググらない人たちでしょうから、この記事を読むことはないでしょう。ちなみにググらない情弱の人は本質的に翻訳にはまったく向かないので、まともな翻訳者になれる可能性も低い。翻訳者にとって語学力以外で大事になるのは、専門知識と検索力と想像力です。

ちなみに私はバックパッカー時代に英語をおぼえて、ITバブルの頃に帰国して翻訳者になりました。英文和訳が儲からなくなって、産業翻訳における原文の英語の質が劇的に悪化したので、2004~2006年頃に和文英訳に転向しました。一週間に60万とか、月に200万以上稼げた時期もありましたが、基本的にこの業界は衰退する一方です。もう駄目だと見切りをつけて、当時趣味としてはまっていた写真を仕事にしましたが、写真業界も落ち目なのにすぐに気がついて、今は動画での稼ぎが主な収入源です。1971年生まれで今48歳なので、年金をもらえるようになるのは早くて70歳、下手をしたら75歳でしょうし、国民年金なので仮に貰えるようになっても生きていくのに十分な額はもらえません。2002年からずっとフリーランスなので、いまさら会社勤めは無理ですし、絶対に嫌です。会社勤めや通勤が物凄く嫌いだから今までフリーランスを続けてこれたのでしょう。このあたりを苦にしない人は、フリーでちょっと苦労したらすぐに勤め人に戻る。他の生き方ができないから、仕方なくこの生き方をしているだけ、とも言える。

正直言って、動画の世界もどうなるのかわからない。最終的にはAIが作るCGが広告用の写真や動画の大半を占めるようになるかもしれない。10年後の段階だとまだ平気だと思いますが、20年後だとわからない。いろいろと悩ましいです。が、そういうのも含めて自分次第なのがフリーランスの楽しいところだと思います。決定的に追い詰められない限りは、ゲーム感覚で楽しめます。

今の若い人は大変です。たぶんどの仕事を選んでも老人になる前にAIに取って代わられることになるでしょう。弁護士や弁理士なんかはもうすでに危険水域に入っています(なので特許翻訳も当然安くなるでしょう。すでになっているかもしれない)。30~50年というスパンで考えれば、アーティストや小説家のような仕事ですら危険。でも新しい職業が誕生する可能性もあるし、働かなくても生きていけるようになる可能性もあるので、必ずしも悲観する必要はないかもしれない。最後に残るのは場末のスナックのママみたいな仕事だって話もあるようです。

若い人へのアドバイスはとにかく金をためて投資をしろ、というところですかね。投機じゃなくて投資です。Googleは設立された98年から使っていて、Amazonも日本で利用できるようになったらすぐに使ったのに、両社とも上場時に株を買わなかった。だからこの歳になって金銭的な苦労をしているんですよね。投資して稼ぐ人間とただ仕事をして稼ぐ人間、その差は広がる一方でしょう。また、利益のために働く人間と、報酬のために働く人間の差も広がります。フリーランスと言っても二種類あって、私はずっと仕事の対価としての報酬を受け取るだけのフリーランサーでしたが、今は如何にしてパッシブインカムを増やすか、というのを主題にして活動しています。

いずれにせよ。あなたも私も資本主義社会で生きていかなければならないのです。ポスト資本主義のビジョンがあって革命家として生きるのであれば別ですが、そうでないなら(きっとそうでないでしょう)資本主義社会のルールや常識や定石を若い段階で覚えたほうが絶対に良い。ルールを覚えようとしないで将棋を指して、負けて文句を言っているような人が世の中には物凄く多い。そしてその失敗を社会や国のせいにする。ゲームするときは、まずチュートリアルをしてゲームの基本を覚えましょう。

愛国買いという愚行

「愛国買い」というのは私が勝手にそう呼んでいるだけで、正しくはなんと表現するのか知りません。つまり、同じような製品があったら日本製を選ぶ、というか日本製の製品はもうあまりないので、日本企業の製品を選ぶ、というやつです。

日本が衰え始め、中国や韓国など他のアジア諸国の台頭が目についてきた21世紀初頭、2010年ぐらいまでは、私もこの愛国買いという行為をしばしばしていました。SamsungのディスプレイではなくIiyamaを買うとか、電子レンジや洗濯機はLGじゃなくてPanasonicにするとかそんな感じです。

当時は日本企業も日本での販売価格を低めに設定してる企業が多かったので、韓国製が似たような性能で安いとはいえ、それほどコストパフォーマンスに差はありませんでした。

しかし、そうやってサポートしてもらった日本企業は日本の消費者のことを本当に考えているでしょうか? 

そのあたりにちょっと疑問を感じたしたのは2005年頃でした。当時、私はAudio TechnicaのAT4040というマイクが欲しかったのですが、アメリカでの価格と日本の価格の差がだいぶあったのです。日本企業の製品なのにアメリカでの販売価格のほうがずっと安い。生産国はどこだか知りませんが、仮に中国だったとしても日本のほうが近いから輸送コストも低そうなもんです。とはいえ個人輸入すると国内サポートを受けられるか定かではなかった上に送料が高かった。

私は悩んだ末にShureのKSM44というマイクを購入しました。AT4040よりも上の価格帯のマイクなのですが、Shureはアメリカの会社で工場はメキシコなのに日本とアメリカの販売価格差がほとんどなかった。

もちろん私が知らない裏の事情があってそういう価格設定が行われるんでしょうが、他の国のユーザーが厚遇されているとボッタクられているように感じてしまいます。

で、私がいまメインで使っているカメラはパナソニックです。図らずもむかし電子レンジや洗濯機等で愛国買いして支えてきた会社です。他の業務についてはよく知りませんが、カメラ事業に関して言えば、パナソニックほど日本のユーザーを冷遇している企業はありません。

私が使っているのはLumix S1というカメラです。これが出たときに私は予約して買いました。ぜんぜん売れなかったので予約する必要なんてなかったんですが、私的にはスペックがツボだったのでてっきり売れると勘違いして思わず予約して買ったのです。

が、日本で買った人にはまったく特典なし。SDカードすら付きませんでした。一方、アメリカでの販売価格は日本よりも若干安い上に35,000円ほどするバッテリーグリップをオマケでつけるという大盤振る舞い。これを知ったときに一瞬予約をキャンセルしようかな、とも思いましたが、何しろスペックがツボだったので我慢しました。これって要するに私達が余分に払ったお金で、アメリカ人のユーザーにバッテリーグリップを無料でプレゼントしてるのと同じことじゃないですか?

で、今度はヨーロッパです。Lumix S1で10bit 422での4K動画撮影を可能にするDMW-SFU2というアップグレードソフトウェアキーがあるのですが、日本では2万円するのに、なんとヨーロッパでは無料! 無料ですよ! またしても日本のユーザーへのこの仕打。ふざけんなパナソニック。ぜったい買わね〜、と言いたいところだけど、必要なので買いました。

発売前の商品をYouTuberなどに渡してレビューしてもらうのも最近のマーケティングのトレンドですが、パナソニックはこのあたりも徹底していて、日本人のYouTuberには渡さなかったようです。ジェットダイスケみたいに20万以上のチャンネル登録者がいる人にも渡さず、1万人以下のサブスクライバーしかいない欧米のYouTuberには渡すという徹底ぶり。もしかしてパナソニックは日本人が大嫌いなの?

私はこのカメラもキットレンズも凄く気に入っているし、パナソニックのエンジニアも大いに称賛したいところです。が、上記の理由から、マーケティングの連中にはちょっとムカついています。いくらなんでも日本のユーザーを冷遇しすぎだろ! ああ、こんな会社を愛国買いで支えていた俺、アホだな。LGの電子レンジや洗濯機を選んで節約しておけばよかった。

ちなみにCP+の対応もPが一番悪かった。こちらの専門的な質問にものらりくらりと回答になっていないような答えしかよこさないでかなりイライラした。人を並ばせといて、一部のメディアに思いっきり割り込ませるし。予約していたのでウキウキしてブースに行ったのだけど、一気にテンション下がった。ちなみに一番良かったのはリコーで、答えづらい質問にも真摯に対応してくれました。

愛国買いなんて無意味です。あなたが応援しているその企業、あなたのことなんてまったく気にしてないかもしれませんよ? 大企業はすでにグローバル企業化しているので、日本企業とか韓国企業とかそういうカテゴリーはあまり意味がありません。

一番コスパが良い製品やサービスをあなたに提供している企業があなたにとって一番良い企業なのです。

日本人の嫌な奴と韓国人のいい奴、どっちと友達になりたいですか? 要するにそういうことです。愛国買いは無意味なのでやめましょう。

S1は良いカメラなので、使い続けますけどね!

α6500の中古が激安状態

ソニーは新型のカメラを出すペースが早く、また熱心なファンは最新のものを使いたがる傾向が強いせいか、新型が発表された直後に大量の中古品が市場に出回り、値崩れを起こすことがしばしばあります。α7R3が発表されたときもα7R2が14-15万ほどで大量に売り出された。しかし、これは一時的な現象だったようで、暫く経つと17万前後になっていました。

α6600の発売が近いこともあって現在α6600が似たような状況にある。たとえば、MapCameraではα6500の中古良品が税込みで73,800円で売られている。下位機種でボディ内手ブレ補正がないα6400の中古美品が85,800円なので、逆転現象が起きているのだ。これは安い。

ほしかった人は今が狙い目じゃないでしょうか。私の予想では暫く経つと9万前後ぐらいに戻ると思います。

画像処理エンジンやAFは進化しているようですが、同じ24MPのAPS-Cでボディ内手ブレ補正付き。個人的には、どう考えてもA6500を半額で買ったほうが良いと思いますね。

ソニーは旧型になる瞬間に質の良い中古を買うのが一番コスパ良いかもしれません。

WWFによるクレジットカード自動引き落としの謎

先日、山中湖村のセブンイレブンでクレジットカードを落とした。店の人が親切にクレジットカード会社に連絡してくれたので、即時利用が停止されたのだが、一度落として他人に拾われたクレジットカードはもう使えないという決まりらしい。仕方がないので再発行手数料を支払って新しいカードを送ってもらった。

その際にクレジットカード会社の人から「カードの番号が変わるので自動引落になっているものは再設定して頂く必要があります」と言われたので、仕方なくガスや電気等クレジットカード経由の自動引落としになっているものの再手続きをしたのだが、月々500円自動引落になっているWWFへの寄付については手続きをしなかった。

昔マヌルネコのバナー広告にやられて、マヌルネコを保護してもらいたくて思わず自動引落しの契約してしまったのだが、その後『WWF黒書―世界自然保護基金の知られざる闇という本を知ってしまったのです。読んではいませんが、寄付額の半分は人件費に使われるとか幹部は億単位の年収をもらってるとか。いろいろとジャーナリストが告発しているようです。常識的に考えて、この手の団体の幹部は名誉職で無給、職員も通常よりもちょっと低い給料だけどやり甲斐があるので、納得して働いている、って感じかと勝手に思い込んでいました。近所で猫の保護してる人たちとかみんなボランティアだし、それが普通でしょ? 

WWFって人件費だけでなく、広告宣伝費も相当使ってますよね。私ももともとバナー広告に釣られて寄付していたわけだし、フェイスブックでも頻繁に広告を見ます。たぶんこのブログポストにもGoodle Adsense経由で広告を出しているんじゃないでしょうか? 皮肉なものです。

なんで生活費の捻出やローンの支払に苦労している自分がそんな連中に寄付しなければならないんだ? とアホくさくなったので、これを気に自動引落の更新手続きはやめておこうと思ったわけです。マヌルネコの支援は他の方法を考えるとして、WWFはどうも怪しい。動物のためにも金は使われているのでしょうが、実際はごく一部なのではないかという疑念がかなりあります。

しかし、自動引落の更新手続きをしておらずクレジットカードの番号も変わったのに、なぜか引き落とされ続けています。恐ろしやWWF。

仮に効果的な動物保護にもある程度の予算が使われているとしても、マヌルネコ以外の動物に使われる金額のほうが遥かに多いでしょうから、実際にマヌルネコの保護に使われるのは私が寄付している月500円のうちのほんの数円でしょう。大半は人件費と広告費で消える。だったらロシアでマヌルネコを保護してる団体とかに直接送ったほうがいい。

寄付って難しいです。寄付をするなら自治体とか赤十字が無難ですね。WWFって一瞬国連系のちゃんとした団体かと思っちゃうけど、特に関係ないみたいです。

この手の寄付ビジネスの連中は苦手なんですよ。チャリティ関係の募金運動をする団体の幹部は清貧を貫いていないと説得力がない。今の時代に清貧が無理なら、先進国の平均所得よりもちょっと上ぐらいで我慢してください。チャリティビジネスで億単位の金を稼いでるやつらって最低だと思う。ボブ・ゲルドフも嫌い。自分よりも遥かに貧しい人間に寄付を要求するなら、自分も必要最低限の生活費だけ残して残りを寄付しろ。

団体として利益をあげること自体は大事だと思います。そうじゃないと継続できないだろうし。しかし、扇情的なイメージを使用して動物が可愛そうという感情を喚起し、自分たちより遥かに貧しい人間から金を巻き上げて、自分たちは贅沢な生活をするってやり方はとてもじゃないが支持できない。

というわけで、WWFのホームページから退会を申し込もうかと思います。